「音大はやめとけ」と言われる理由。音大のメリットとデメリットについて解説します。

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Music Diversity編集部

現役音大生や音大出身のライターが所属するMusic Diversity編集部です。 「音楽が好きなすべての人々に、質の高い情報を届け、新たな発見や感動を提供したい」という強い思いを持って、日々コンテンツの制作に取り組んでいます。

音大はやめとけ」や「音大に行っても仕事ないよ

ということを言われたことや聞いたことありませんか?

これから「音大を目指される方」や、「音大に行こうとしているお子さんがいる方」は、本当に音大に行っても良いのか不安になってしまいますよね。

今回は音大を卒業した私が、音大やめとけ」と言われる理由音大のメリットデメリットについてお話ししていこうと思います。

私は音大に行ってとても良かったと思っています。

デメリット:「音大やめとけ」と言われる理由

なぜ「音大やめとけ」と言われるのか?理由を列挙してみました。

  1. 高額なお金がかかる
  2. 練習がつらい
  3. 精神的なプレッシャー
  4. 大学生活が忙しい
  5. 音大からの就職が難しい
  6. 卒業後、演奏家として食べていけるのは一握り

詳しく説明していきますね!

音大デメリット1:音大は高額なお金がかかる

音大はとにかくお金がかかります。

優秀な方は学費が免除になる場合もありますが、一般的な音大生だと学費が高いです。

私立大学だと約200万円/年、国立大学だと約80万円/年ほどかかります。

『音楽大学・高校 学校案内』(音楽之友社)を見ると、令和3年度の私立音大の初年度納付金合計金額は、学校や専攻によって金額は異なり、およそ140万円から260万円です。また国立大学では、多くの学校が約82万円です

引用:(6)音大受験の費用と入学後の学費は? 奨学金は? (https://ontomo-mag.com/article/column/ondai-fee/)

学費以外にも、

  • 演奏会出演料
  • 楽器のメンテナンス代
  • 伴奏のお礼
  • コンクール
  • ドレス購入
  • 生活費

などがかかってきます。

奨学金を借りることもできますが、私立だと4年で1000万近く返済する必要もあるため、なるべく借りないほうが良いです。

子供に音大へ行かせたいと思っている方は、かなりお金が必要です。

音大デメリット2:練習がつらい

音大生はとにかく練習に追われる日々になるでしょう。

レッスンやコンサート・試験が定期的にあるため、一般の学生に比べたら遊べる時間は少ないです。

また、学費を稼ぐために、バイトもするとなると毎日ハードスケジュールになります。

🌟 音大生におすすめのアルバイトを紹介しているので読んでみてください。

私の周りには、「練習疲れた…」「音楽楽しくない…」って思ってしまう子もちらほらいました。

しかし、「小さい頃からずっと続く練習生活が辛くなってきてしまう」ことは誰にでもあることだと思います。

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音大デメリット3:精神的なプレッシャー

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学内の試験やオーディションなど、常に評価される状況が続くため、精神的なプレッシャーがかかります。

小さい頃からコンクールなどで評価され続けてくるので、「競争の世界が辛くなってしまう」という方もいます。

音大には、自分よりも上手な子も多いと思うので、その子たちと毎日競い合うのがストレスに感じてしまうということも多いです。

音大デメリット4:大学生活が忙しい

一般の学生に比べて、音大生は大学生活が忙しいです。

音楽以外の通常授業はもちろん、オーケストラ・吹奏楽やレッスン、室内楽など拘束時間が長い授業が多いです。

また、事前に練習など準備が必要なことが多いので、毎日大忙しです。

3、4年は授業の単位が取れていれば、音楽系の授業のみになるので少しマシにはなると思います…

音大デメリット5:音大からの就職が難しい

音大からの就職って結構ハードルが高いです。

なぜなら、音大は演奏家を育てる教育機関なので、就職活動のサポートなどは一般大学に比べて弱いからです。

しかし、そういった環境面を除けば、

音大生は他の大学生よりも優れている面もあるので、ちゃんと就活対策をすれば行きたい企業に就職できると思います!

詳しくは下記の記事で説明しているので、良かったら読んでみてください。

音大デメリット6:卒業後、演奏家として食べていけるのは一握り

卒業後、演奏家として食べていけるのは一握り

私はこれが「音大やめとけ」と言われる1番の理由だと思っています。

音大を卒業しても、「バイトと音楽の仕事の掛け持ち」という現状です。

音楽大学の学費は高額であり、その後の収入とのバランスが取れていないことが「音大やめとけ」と言われる原因だと思います。

音大は演奏技術のことは教えてくれるのですが、「フリーの演奏家として稼いでいくこと」は教えてくれません。

ただ、やり方次第でフリーでも稼いでいけると思うので、気になる方は下記の記事を読んで見てください。

メリット:音大に行って良かったこと

音大のデメリットを紹介しましたが、もちろんメリットも存在します。

  1. 専門的な教育を受けられる
  2. 音楽をするのに適した環境や設備がある
  3. これから先一緒に音楽をする仲間と出会える
  4. コンサート・試験など本番をこなせる
  5. 卒業すると、音楽を仕事にするのに必要な経歴になる

こちらも、詳しく説明していきますね!

音大メリット1:専門的な教育を受けられる

声楽のレッスンの様子

音大では第一線で活躍するプロの演奏家から、音楽に関する専門的な教育を受けることができます

また、海外の大学の教授を招いたマスタークラスや交換留学のプログラムなどもあり、一流の先生から学べる機会が多いです。

ソロだけでなく、室内楽やオーケストラといったことも学べることができるのも、すごくメリットだと思います。

音大メリット2:音楽をするのに適した環境や設備がある

音大には、レッスン室・練習室やホールなどの施設はもちろん、楽器も貸してもらえるので、音楽するのには適した環境でしょう。

練習室も学生は無料で使用できるため、練習室代がかからないのもメリットですね。

音大メリット3:これから先一緒に音楽をする仲間と出会える

同じ音楽を頑張る仲間と出会える」ということはすごくメリットだと思います。

普通科の高校などにいると、周りに音楽を頑張っている子はいなくて、話や価値観が合わないといったこともあります。

音大はみんな音楽をやっているので、話も合うでしょうし、一生の音楽仲間ができるでしょう。

音大メリット4:コンサート・試験など本番をこなせる

オーケストラでヴァイオリンを演奏する画像

音大にいると、コンサートや試験など「楽器を演奏する機会が多い」こともメリットです。

家でずっと練習しているだけじゃ上達しません。

1つの本番という目標に向かって練習する方が上達の速度が違います。

音大は自分で何も動かなくても、定期定期にコンサートや試験の機会がやってくるので、演奏技術を伸ばしたい人にはとても良いことだと思います。

音大メリット5:卒業すると、音楽を仕事にするのに必要な経歴になる

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音大卒業は音楽で仕事をするのに必要な経歴です。

音楽を教えようって思っても、音大卒業していないと説得力がありません。

演奏の仕事も音大卒業していることが条件になってくるところもあるので、音楽を仕事にしたい方は音大卒業は必須でしょう。

これから音大を目指す方へ

音大に入学する前には、自分が音楽に対してどのような情熱を持ち、将来どのようなキャリアを望んでいるのかを明確にすることが大事です。

音大のカリキュラム、学費、奨学金の情報などを入学前にしっかりと調査し、自分に最も合った音大を選びましょう。

また、音大生活は経済的に厳しい面もありますので、入学前から将来にわたる経済的な計画を立て、無理のないように進めることをおすすめします。

「演奏家になりたい」と考えている方にとって、音大は音楽教育の環境としては最適です。

しかし、将来「演奏家としての生計を立てる方法は?」や「アルバイトをしつつ演奏を続けることは可能か?」といった疑問を持つことは自然です。

これらの点を考慮して、音大への進学を検討することが重要です。

もちろん、音大を卒業したからといって、必ずしも就職が難しいわけではありません。過度に心配する必要はないでしょう。

まとめ

音大には多くのデメリットがある一方で、数えきれないほどのメリットも存在します。

音楽に対する情熱や目標が明確であれば、音大生活を通じて得られる経験やスキルは他の大学では得られないものです。

音大を選ぶ際は、自分の目標や価値観をしっかりと持ち、情報収集を行うことが大切です。

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