【独自アンケート】 ボイトレ・話し方講座を受講した経験のある社会人115人を対象に実態調査を実施。受講の目的は「仕事での話し方・プレゼン力向上」が56.5%と最多で、受講後には「自信がつき発言回数が増えた」が56.5%と、メンタル面での大きな変化が明らかになりました。受講前の悩みや具体的な成果、教室選びのポイントまで、ビジネスパーソンの「声」に関する実態をデータで解説します。
目次
ビジネスパーソンが「声」を磨く理由

音楽教育メディア「Music Diversity」は、ボイトレ・話し方講座を受講した経験のある社会人115人を対象に「ボイトレ・話し方講座の効果に関する実態調査」を実施しました。
リモートワークの普及により、オンライン会議での音声コミュニケーションが増加。また、ビジネスシーンでのプレゼンテーションや商談の場面で「伝わる話し方」が求められる機会も増えています。そんな中、社会人がボイトレや話し方講座を受講する背景には、どのような悩みや目的があるのでしょうか。
本調査では、受講の目的、受講前の声の悩み、受講後に感じた効果、教室選びのポイントまで、ビジネスパーソンの「声」に関する実態を明らかにします。
調査対象者の内訳
今回の調査対象は、ボイトレ・話し方講座を受講した経験のある社会人115人です。
最も多かったのは「30代前半」と「30代後半」で、それぞれ21.7%(25人)ずつ。次いで「40代前半」が17.4%(20人)となりました。30代・40代が全体の約7割を占めており、キャリアの中核を担う世代が声のスキルアップに取り組んでいることがわかります。
性別では男性が51.3%(59人)、女性が48.7%(56人)と、ほぼ同数でした。

職業では、「営業職」が27.0%(31人)と最も多く、次いで「接客・サービス業」24.3%(28人)、「事務・管理系」20.9%(24人)と続きます。人と話す機会が多い職種の方が、声のトレーニングに関心を持っていることがうかがえます。
受講の目的、56.5%が「仕事での話し方・プレゼン力向上」

まず、ボイトレ・話し方講座を受講した主な目的について聞いたところ、最も多かった回答は「仕事での話し方・プレゼン力向上」で56.5%(65人)でした。
レッスンの主な目的 TOP5
- 仕事での話し方・プレゼン力向上:56.5%(65人)
- 声の小ささ・通らなさの改善:15.7%(18人)
- 滑舌(かつぜつ)・早口の矯正:13.9%(16人)
- 日常会話・コミュニケーション改善:7.8%(9人)
- 長時間話しても枯れない発声法習得:2.6%(3人)
ビジネススキルとしての「声」
半数以上の受講者が、ビジネスシーンでのコミュニケーション能力向上を目的としていることが明らかになりました。
プレゼンテーション、会議での発言、商談など、仕事で「伝わる話し方」が求められる場面は多岐にわたります。特に、リモートワークの普及により、オンライン会議での音声コミュニケーションの重要性が増しています。
画面越しでは対面以上に「声の印象」が重要になるため、声のトレーニングを通じてビジネススキルを高めようとする社会人が増えていると考えられます。
声そのものの悩みも
「声の小ささ・通らなさの改善」(15.7%)や「滑舌・早口の矯正」(13.9%)といった、声そのものの悩みを解決したいという目的も一定数見られました。
声が小さくて相手に届かない、滑舌が悪くて言葉が聞き取りづらいといった悩みは、ビジネスシーンだけでなく日常生活にも影響します。これらの根本的な課題を解決するために、プロの指導を求める人が多いようです。
受講前の最多の悩みは「よく聞き返される」、46.1%が経験

受講前にどのような声の悩みを抱えていたかを尋ねたところ、最も多かった回答は「よく『え?』と聞き返される」で46.1%(53人)でした。
受講前の声の悩み TOP6(複数回答可)
- よく「え?」と聞き返される:46.1%(53人)
- 人前で話すと声が震える・緊張する:40.0%(46人)
- 滑舌が悪く、言葉が詰まる:28.7%(33人)
- 自分の声がこもって聞こえる:19.1%(22人)
- 長く話すと喉が痛くなる:12.2%(14人)
- 声が低い/高いのがコンプレックス:10.4%(12人)
「聞き返される」ストレス
約半数が「聞き返される」という悩みを抱えており、声が相手に届いていない実感を持っていることがわかります。
聞き返されるたびに話の流れが途切れ、内容の説得力が失われてしまう。そして、聞き返されることへの不安から、さらに声が小さくなるという悪循環に陥ってしまうケースも多いようです。
実際の回答者からは、以下のような声が寄せられました。
「以前は会議や商談の際、緊張から声がこもってしまい、何度も聞き返されることがコンプレックスでした」(30代・男性)
「以前の私は声がこもりやすく、会議や騒がしいカフェでの商談中に何度も『え?』と聞き返されるのが苦痛でした。聞き返されるたびに自信を失い、さらに声が小さくなるという悪循環に陥っていました」(30代・女性)
「営業の商談で説明をしている途中に、以前は相手から聞き返されることが多かったのですが、レッスン後は最後まで遮られずに話を聞いてもらえるようになりました」(30代・男性)
緊張による声の震えも4割が経験
「人前で話すと声が震える・緊張する」も40.0%と高い割合を示しています。心理的な要因が声の出方に大きく影響していることが浮き彫りになりました。
「前職でキャリア開発の一環として短期セミナーを受講し、自分で話していても『説得力』を出せるようになったと感じています。以前は滑舌が悪く、大事な場面で言葉がこもってしまい、何度も聞き返されたり、実はそれほどいい商品ではないのでは?と思われてしまうのが悩みでした」(30代・女性)
「私は昔からあがり症で、人前で話すときに極度に緊張して冷や汗が出る経験が多く見られました。しかし、講座を受講したことで、自分の緊張の原因を初めて知ることが出来ました」(30代・男性)
滑舌や声質の悩みも
「滑舌が悪く、言葉が詰まる」(28.7%)や「自分の声がこもって聞こえる」(19.1%)といった、発声や発音に関する悩みも上位にランクインしています。
「滑舌が悪いのが長年の悩みでした。レッスンを受講したことで1番変わった!と感じたのは喋る時のくぐもった声、通りの悪い音質の改善でした」(30代・男性)
受講後、56.5%が「自信がつき発言回数が増えた」と実感

レッスンを受けて、仕事やメンタルにどのような効果があったかを質問したところ、最も多かった回答は「自信がつき発言回数が増えた」で56.5%(65人)でした。
受講後の意外な効果 TOP5
- 自信がつき発言回数が増えた:56.5%(65人)
- 商談やプレゼンの成功率が上がった:12.2%(14人)
- 「信頼できそう」と言われるようになった:11.3%(13人)
- 特に変化はなかった:7.8%(9人)
- ストレス発散になった:7.0%(8人)
メンタル面での大きな変化

半数以上が、レッスンを通じて自信を持って発言できるようになったと実感しています。
声のトレーニングは単なる発声技術の向上だけでなく、自己肯定感やコミュニケーションへの積極性を高める効果があることが明らかになりました。
自信がついた瞬間のエピソード
「元々話をする事があまり得意ではなかったので、人前でプレゼンなどの経験を重ねてもなかなか自信が付かないままでいましたが、スクールに通った事で先ず自信が付き緊張する事がなくなったので、度胸が鍛えられ堂々と話せるようになり、内面的にも非常に楽になったのは一番の変化でした」(40代・男性)
「冒頭の話出しで雰囲気に飲まれて緊張してしまい言葉が泳いでしまうことに不満がありましたが、セミナーを受けてからは『誰でも緊張する』という先生の言葉から緊張がほぐれ自分でも不思議なほど、その言葉を聞いて以来、緊張しなくなりました。結果としてプレゼンが今では特技の1つと言える時ほど自信がつきました」(30代・男性)
「朝礼のフリートークで緊張する場面では、言葉が詰まったり声が震えて小さくなることもありました。ただ、教室に通って自分の弱点と向き合ったことで、話すときに意識すべきポイントや改善の方向性が分かり、通い始める前よりも自信を持って朝礼に臨めるようになったと思います」(30代・男性)
ビジネス上の具体的な成果も

「商談やプレゼンの成功率が上がった」(12.2%)や「『信頼できそう』と言われるようになった」(11.3%)といった、ビジネス上の具体的な成果を実感している人も一定数いることがわかります。
商談・プレゼンでの成功体験
「大事なプレゼンの場面で緊張のあまり声が上ずり、早口になってしまう癖がありましたが、腹式呼吸と喉のリラックス方法を習得したことで、落ち着いて低いトーンで話せるようになりました。結果として、聞き手である顧客から内容が非常に分かりやすいという評価を直接いただけるようになり、大型案件の成約にも繋がったことが最大の収穫です」(30代・男性)
「以前は会議で発言しても声が通らず、上司から何度も聞き返されて萎縮していました。レッスンで腹式呼吸と口の開け方を教わったところ、自分でも驚くほど声が響くようになりました。先日、クライアント向けの製品プレゼンを担当した際、一度も聞き返されずに最後まで堂々と話し切ることができ、成約に繋がりました。『声に説得力が出たね』と同僚に褒められたのが一番の自信になっています」(30代・男性)
「少しずつでしたが初対面の方からも『堂々としていているので、安心して仕事を委ねられそうだったので契約した』などと言っていただける機会が増え、私自身も以前と同じ内容を話しているのにも関わらずより自信をもって商品を紹介できているという実感がでました」(30代・女性)
「信頼できそう」と言われるようになった
「一番の変化は、クライアントから『お話に説得力がありますね』と褒められたことです。声にハリが出たことで自分に自信がつき、以前よりも堂々とプレゼンができるようになったのが最大の収穫です。姿勢も良くなり、第一印象が劇的に改善したと感じています」(40代・男性)
「以前は会議で発言しても周囲の反応が薄く、自分の声が届いていない感覚がありました。受講後に腹式呼吸をマスターしてからは、通る声で堂々と話せるようになり、役員会議での提案がスムーズに通るようになったことが最大の変化です」(40代・男性)
オンライン会議での変化
リモートワークの普及により、オンライン会議での声の重要性が増しています。
受講者からは、オンライン環境での変化を実感する声も多く寄せられました。
「リモートワークが中心になり、画面越しだと自分の声が聞き取りづらいのではないかと消極的になっていましたが、通る声の出し方を教わってからオンライン会議での不安が解消されました。発言に説得力が増したと言われるようになり、以前は苦手だった進捗報告や技術的なディスカッションにも自ら積極的に参加できるようになったことが一番の変化です」(30代・男性)
「オンライン商談で以前は声が通らず、説明の途中で聞き返されることが多かったのですが、腹式呼吸や声の出し方を意識するようになってから、最初の挨拶だけで相手の反応が良くなりました。特に『声が聞き取りやすいですね』と言われたのが印象的で、自分でも落ち着いて話せる感覚が身につき、結果的に商談の成約率も少しずつ上がりました」(30代・男性)
職場でのストレス軽減も
「ストレス発散になった」(7.0%)や「姿勢が良くなった・肩こりが減った」(1.7%)といった、意外な副次効果を感じている人もいました。
「接客業なのでお客様とお話することが多いのですが、受講前は喉を潰して痛みが出ることも多かったのが、声の出し方を裏声に寄せることで喉にかかる負担を減らして喉の痛みが出にくくなりました。また、声を出しやすくなり、歌唱力もアップしたように感じます」(30代・女性)
「医療業の仕事柄、この治療はどういった目的で行い、いまはどういうことを中心に進めていくのか、などを患者さんに説明したり、主治医や看護師さんにも具体的に説明する必要があります。自己研鑽はしているのに、なぜか話し方が自信がなくて小声になってしまうのが気になっていました。知り合いの紹介で短期間でボイトレに挑戦したら、姿勢から矯正してもらえて、自然と自分の身体の中に空気が入っていく感覚がありました!その後は、聞きやすい声にもつながり、仕事での声のトラブルも少しずつ少なくなったように感じます」(30代・女性)
受講形式は「大手ボーカルスクールの話し方コース」が最多で43.5%

どのような形式でレッスンを受けたかを尋ねたところ、「大手ボーカルスクールの『話し方コース』」が43.5%(50人)と最も多い結果となりました。
受講したレッスン形式
- 大手ボーカルスクールの「話し方コース」:43.5%(50人)
- 「話し方」専門のセミナー・短期講座:29.6%(34人)
- オンライン完結のレッスン:14.8%(17人)
- 個人経営のボイストレーニング教室:12.2%(14人)
大手ボーカルスクールが選ばれる理由
全国展開している大手ボーカルスクールが提供する「話し方コース」や「ビジネスボイトレコース」を利用する人が最も多いことがわかりました。
今回の調査では、実際に受講した教室名も尋ねました。最も多かったのは「シアーミュージック」で19人、次いで「コミュトレ」が5人という結果でした。
大手スクールの特徴
- 全国展開で通いやすい:都市部だけでなく地方にも教室がある
- 実績とノウハウ:ボーカルレッスンで培った発声指導の技術を活かしている
- 柔軟なスケジュール:社会人でも通いやすい時間帯に対応
- マンツーマンレッスン:個別の悩みに合わせた指導が受けられる
専門セミナーも人気
「話し方」に特化したセミナーや短期講座も29.6%と一定の需要があることが明らかになりました。
1日〜数日間の短期集中型セミナーは、継続的に通う時間がない社会人にとって、効率的にスキルを習得できる選択肢として支持されています。
オンラインレッスンはまだ少数派
オンライン完結のレッスンは14.8%に留まり、まだ対面形式が主流であることがうかがえます。
発声や姿勢の指導は、講師が直接見て細かく調整する必要があるため、対面レッスンの方が効果が高いと考えられているようです。
まとめ:声のトレーニングは「ビジネススキル」かつ「自信」を生む
今回の調査により、社会人がボイトレ・話し方講座を受講する理由として、「仕事での話し方・プレゼン力向上」が最多(56.5%)であることが明らかになりました。
受講前には「よく聞き返される」(46.1%)や「人前で声が震える」(40.0%)といった悩みを抱えていた社会人が、レッスンを通じて「自信がつき発言回数が増えた」(56.5%)と実感しており、声のトレーニングがビジネスコミュニケーション能力とメンタル面の両方に好影響を与えていることがわかります。
調査から見えた4つのポイント
1. ビジネススキルとしての「声」
半数以上(56.5%)が仕事での話し方・プレゼン力向上を目的に受講。
声は、プレゼンテーション、商談、会議での重要なビジネススキルとして認識されています。
2. 「聞き返される」ストレスからの解放
受講前の最多の悩みは「よく聞き返される」(46.1%)。聞き返されることで自信を失い、さらに声が小さくなるという悪循環を断ち切るために、プロの指導を求める人が多いことが明らかになりました。
3. 自信とメンタル面での大きな変化
半数以上(56.5%)が「自信がつき発言回数が増えた」と実感。声のトレーニングは、単なる発声技術の習得にとどまらず、自己肯定感を高め、コミュニケーションに積極的になる効果があります。
4. 商談・プレゼンの成功率向上
「商談やプレゼンの成功率が上がった」(12.2%)、「『信頼できそう』と言われるようになった」(11.3%)など、ビジネス上の具体的な成果を実感している人も。声の印象が変わることで、相手からの信頼感や評価が向上するケースが多く見られました。
Music Diversityでは声に関する情報を発信
「よく聞き返される」「声が震える」といった悩みを抱える社会人にとって、ボイトレ・話し方講座は、単なる発声技術の習得にとどまらず、自信を持ってコミュニケーションできる力を身につける有効な手段となっています。
Music Diversityでは、音楽教室やボイトレ教室の比較情報、ビジネスパーソン向けのボイトレ活用法など、声や話し方に関する情報を今後も発信していきます。
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調査概要
- タイトル:ボイトレ・話し方講座の効果に関する実態調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査地域:全国
- 調査主体:株式会社inote
- 調査対象:ボイトレ・話し方講座を受講した経験のある社会人 115人
- 調査期間:2025年12月21日〜2026年01月04日
- 注記:本アンケートは複数回答を含む設問があるため、合計が100%にならない場合があります
引用に関するお願い
本調査を引用する際は、出典として「Music Diversity」と記載し、ウェブの場合はURL(https://music-diversity.jp/voicetrain-survey)へのリンクを設置してください。
記載例:Music Diversity「ボイトレ・話し方講座の効果に関する実態調査」, 2025年XX月XX日確認, https://music-diversity.jp/voicetrain-survey
本データに関するお問い合わせは以下のメールアドレスにご連絡ください。
株式会社inote (Music Diversity編集部)
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