「楽譜のタブレットを買いたいけど、アプリってどんなのがあるんだろう?」
「そろそろ紙の楽譜を電子楽譜にしたい!」
という方向けに本記事では、音大卒ITエンジニアが、2025年最新の電子楽譜アプリを徹底比較して紹介します!
「どのアプリから始めればいいか分からない」という初心者の方から、「本番でも安心して使えるアプリを知りたい」というプロの方まで、あなたの用途に合った最適なアプリが必ず見つかります。
タブレット楽譜アプリ完全比較表【2025年最新版】
まずは8つの楽譜アプリを徹底比較しました。あなたに最適なアプリを見つけてください。
アイコン | アプリ名 | 利用可能なOS | 料金 | コスパ | 楽譜の豊富さ | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
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nkoda | iOS/Android | 月1,480円 年14,800円 |
★★★☆☆ | ★★★★★ | - 10万以上の楽譜へのアクセス - 100以上の出版社が参加 - オーケストラのパート譜もある |
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IMSLP | iOS/Android | 完全無料
(有料会員の場合) |
★★★★★ | ★★★★☆ | - 大量の無料クラシック楽譜 - オンラインアクセス |
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playo(プレイオー) ぷりんと楽譜 |
iOS/Android | ・スタンダード月990円 ・ライト月480円 |
★★★★☆ | ★★★★☆ | - 楽譜閲覧 - オーディオ再生 - コード進行自動解析 - ぷりんと楽譜と合わせて使える |
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Piascore | iOS | 基本無料
アプリ内課金有り |
★★★★★ | ★★★★☆ | - 手書き注釈機能 - 多数の無料楽譜 - 楽譜のインポート |
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Mobile Sheets Traial | iOS/Android | 試用版無料 有料版約2,200円 |
★★★★★ | ★★☆☆☆ | - 自動ページめくり - 楽譜のインポート - メモ |
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Metronaut | iOS/Android | 月額912円〜 (7日無料トライアル) |
★★★★☆ | ★★★★☆ | - 伴奏付き - 学習機能有り - コード進行も学べる - 印刷可能 - 楽譜の自動スクロール |
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Newzik | iOS | $24.99 Newzik Premium: $49.99 (年間) |
★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | - 楽譜の共有可能 - 楽譜の自動スクロール - クラウドでどのデバイスでも同期 |
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Tomplay | iOS/Android | ・月額1,082円 (年間プラン) ・月額2,022円 (月間プラン) ※ 14日無料体験あり |
★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | - 楽譜の自動スクロール - 伴奏付き - 移調も一部可能 - J-POPの楽譜なし |
用途別おすすめ
対象 | こんな方におすすめ | 推奨アプリ | 選ぶべき理由 | 料金の目安 |
---|---|---|---|---|
初心者 | まずは無料で試したい | Piascore、MobileSheets、IMSLP | 無料で大量の楽譜にアクセス可能。 基本機能を段階的に学べる |
無料〜 |
楽しく練習したい、楽器を演奏してみたい | Metronaut、Tomplay | 伴奏音源付きで充実した個人練習。 テンポ調整機能で上達をサポート |
月額912〜 | |
整理整頓 | 手持ちの楽譜を電子化したい | Piascore、MobileSheets、Newzik | スキャン機能とファイル管理が優秀。 効率的な楽譜整理が可能 |
無料〜月額1,500円 |
新曲チャレンジ | どんどん新しい曲を弾きたい | ぷりんと楽譜![]() |
豊富な楽譜ライブラリから選び放題。 ジャンル特化で探しやすい |
月額480円〜1,980円 |
プロフェッショナル | 本番でも使える信頼性重視 | Newzik、Piascore Pro | 安定性と高機能を両立。 演奏家の実績多数 |
月額1,980円〜買い切り15,000円 |
電子楽譜タブレットのOSについて
現代のタブレットは主に2つのOS(オペレーティングシステム)、iOSとAndroidに分かれています。
これらのシステムはそれぞれ異なる特徴と利点を持っており、ユーザーのニーズに応じて選択することができます。
iOSの特徴
iOSはApple製品に搭載されているオペレーティングシステムです。
特に音楽制作や楽譜閲覧に関しては、高いパフォーマンスと安定性、直感的なユーザーインターフェースが特徴です。
App Storeの楽譜アプリは、プロのミュージシャンから学生まで、幅広いユーザーが利用しています。
iOSのメリット
- 楽譜アプリの選択肢が豊富(特にPiascoreなどの人気アプリ)
- Apple Pencilとの相性が抜群で書き込みがスムーズ
- 動作が安定しており、本番でのトラブルが少ない
- アップデート後もアプリの互換性が保たれやすい
Androidの特徴
AndroidはGoogleが開発したオペレーティングシステムで、さまざまなメーカーのタブレットやスマートフォンで利用されています。
Androidの最大の特徴はその柔軟性で、ユーザーがシステムをカスタマイズしたり、多様なデバイス間での互換性があります。
Google Playストアでは、多くの楽譜アプリが提供されており、ユーザーは自分のニーズに合ったアプリを簡単に見つけることができます。
Androidのメリット
- タブレット本体の価格が手頃(5万円以下の選択肢も豊富)
- MobileSheetsなどAndroid専用の優秀なアプリがある
- ファイル管理の自由度が高い
- SDカードで容量拡張が可能な機種が多い
Androidおすすめ電子楽譜タブレット
どちらのOSを選ぶべき?
iOS(iPad)がおすすめな人
- 楽譜アプリの選択肢を重視する方
- Apple Pencilで快適に書き込みをしたい方
- 安定性と信頼性を最優先する方
- 予算に余裕がある方
Androidがおすすめな人
- コストパフォーマンスを重視する方
- ファイル管理を自由に行いたい方
- すでにAndroidスマホを使っている方
電子楽譜用タブレット購入を考えられている方へ
タブレット選びで迷っている方は、おすすめ機種を以下の記事でご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
iOSとAndroid両方で使用できる楽譜アプリ
先ほど比較表でご紹介したアプリの詳細を紹介していきます!
nkoda (エヌコーダ)

nkodaは、幅広いジャンル・編成の楽譜がサブスクリプションプランで、見放題のアプリです。
・Breitkopf & Härtel
・Bärenreiter
などクラシック音楽をしている人は聞き馴染みがある出版社など100以上の出版社が参加されています。
料金は、月々1,480円で高品質な電子楽譜を使用することができるため、大変お得です。
毎月楽譜を買う人や、本番が多い方にはおすすめ。iOS(Apple)とAndroid両方に対応しています!
メリット
- オーケストラのパート譜も完備 - ヴァイオリン1st、2ndなど個別パート譜も閲覧可能
- 高品質な浄書 - プロ仕様の美しい楽譜で練習効率アップ
- オフライン対応 - 事前ダウンロードで通信環境を気にせず使用可能
- 楽譜への書き込み機能 - 指番号やボウイングなど自由に記入
デメリット
- 月額料金がやや高め(ただし楽譜1冊分の価格で見放題)
- ポップスやジャズの楽譜は少なめ
- 自分の楽譜のアップロード機能なし
こんな人におすすめ
- 音大生や音楽教室の先生
- オーケストラ・室内楽をしている方
- 毎月新しい曲に挑戦したい方

オーケストラのパート譜もあるのは器楽専攻としては便利ですね。
Metronaut - 伴奏で新しい練習体験

あなたの演奏テンポに合わせて伴奏が自動追従!Metronautは一人でもアンサンブル練習ができる画期的アプリです。
料金は年10,950円〜(月912円〜)。自宅で本格的な練習環境を作りたい人におすすめです!
メリット
- テンポ自動追従機能 - あなたの演奏速度に伴奏が合わせてくれる
- 楽譜と音源の完全同期 - 今どこを演奏しているか一目瞭然
- メトロノーム機能も充実 - 変拍子やポリリズムにも対応
- レベルごとに楽譜が用意 - 初級・中級・上級といったレベルに合わせた楽譜
デメリット
- 楽譜の種類が限定的
- 基本有料
おすすめの使い方
伴奏付きなので、とても楽しく練習を進められます。
テンポを落として練習し、徐々に速度を上げていく使い方が効果的です。
Metronautについて詳しくは以下の記事で解説しています。
playo(プレイオー)ぷりんと楽譜

playo(プレイオー)とは、音楽家の皆さんがお馴染みの、ヤマハ「ぷりんと楽譜」と提携できるアプリです。
ヤマハ「ぷりんと楽譜」は欲しい曲を1曲から購入できるサービスで、ポップスからクラシックまで様々なジャンルの曲が1000円以下で購入できます。

ぷりんと楽譜の定額プラン「アプリで楽譜見放題」というものが用意されていて、
約5万点の対象楽譜の中から毎月決まった数の楽譜をダウンロードして、playo(プレイオー)から閲覧可能です。
料金プランは「スタンダードプラン」と「ライトプラン」の2種類があります。
毎月ポップスなどの楽譜をぷりんと楽譜で2点以上購入される方には、サブスク登録をおすすめいたします。
メリット
- 最新曲への対応が早い - 話題の曲がすぐに楽譜化
- 難易度別アレンジ - 初級〜上級まで同じ曲で複数アレンジ
- コード譜も充実 - 弾き語りにも最適
- 楽器別の検索が便利 - ピアノ、ギター、ウクレレなど
デメリット
- 書き込み機能が限定的
- 印刷には別途料金が必要
プラン名 | スタンダードプラン | ライトプラン |
料金 | 990円 / 月 | 480円 / 月 |
楽譜の閲覧 | 無制限 | 5点 / 月 閲覧数は毎月5点追加され、利用がない場合は上限20点まで翌月に持ち越し |
閲覧履歴の利用 | 可能 | 可能 |

ポップス系の曲は生徒さんからリクエストをよくもらうので、ぷりんと楽譜のスタンダードプランに入っておけば見放題です。
初月無料で使用できるので、気になる方はお試して体験してみてくださいね。
Mobile Sheets

メモやスキャンができる楽譜閲覧アプリです。
スキャンは、アプリから紙の楽譜をスキャンもできますし、DropboxやGoogle driveクラウドからのインポートも可能です。
シンプルなUIで、機能も必要最低限な気がします。
iOS(Apple)とAndroid両方に対応しています!
メリット
- 豊富なライブラリ管理
- 楽譜にメモ書きできる
- ハンズフリーページめくり (Bluetoothフットペダル対応)
- クラウドからのインポート (Dropbox, Google driveなど)
デメリット
- デザインが実用重視で地味
- 楽譜の購入機能なし
楽譜ビューアアプリmobilesheetsでクラウド経由でスマホも同期
これでタブレット持ち歩いてなくてもスマホで確認ができる
曲検索もさくさく
スタイラスペンで書き込みもできるなんでもっと早く電子化しなかったワタシ
— Nene ★ (@Niwatazumi_Nene) November 24, 2023
Mobile sheetsは記事で詳しく解説しているので、良かったら読んでみてください!
有料版しかない?
MobileSheetsは、試用版(MobileSheetsTrial)をテストしてから購入することができます。
試用版は機能的には有料版と同等ですが、以下のような制限があります。
- ライブラリに追加できる楽譜の数が8曲
- 使用できるリンクポイントとブックマークの数に制限がある
ダウンロードリンク
MobileSheets Trial (Android)
MobileSheets (通常盤 Android)
MobileSheets for iPad (iOS版)
IMSLP

音大生はみんな1回は使ったことがあるはず、、お馴染みのIMSLP
です!
IMSLPは21万以上のクラシック音楽の楽譜を無料で提供しています。
IMSLPアプリは、主にIMSLPのライブラリから楽譜を検索し、閲覧するためのものです。
自分の楽譜をスキャンすることはできないようです。

IMSLPアプリは無料でダウンロードおよび使用が可能ですが、楽譜をダウンロードする前に標準的な15秒の待機時間があります。
その時間を有料会員になると短縮できるようです。
料金は月額: 3.49ドル 年間: 32.00ドルなので、日本円にすると、月523円、年間4,798円程度です。
Tomplay

Tomplayは、様々な楽器の楽譜と伴奏がセットになった音楽練習アプリです。
メリット
- 高品質な伴奏音源 - プロの演奏家による本格的な録音
- 25種類の楽器に対応 - ピアノからカリンバまで幅広くカバー
- 難易度調整可能 - 同じ曲で初級〜上級アレンジを選択
- 録音機能付き - 伴奏と合わせた演奏を記録
デメリット
- 月額料金がやや高め
- J-POPの楽譜なし
- 楽譜の印刷不可
料金プランの選び方
14日間の無料体験で全機能を試せます。
年額プランなら月額より40%お得です。
iOSのみで使用できる楽譜アプリ
Piascore

Piascoreは、日本でiPadユーザに一番よく使われている楽譜アプリだと思います。
Piascoreの機能一覧
- 楽譜に自由な書き込みができる
- スマートなブラウジング
- 自動縦スクロール / 半ページ譜めくり
- 13万曲を超えるクラシック音楽楽譜の無料ダウンロード
- 楽譜取り込み・順番の入れ替え機能
- 簡単な楽譜の管理
- メトロノーム機能
など、詳しくはこちらをご覧ください。
自分の楽譜を取り込んでみれたり、歪んでスキャンした楽譜などを修正できる機能もあるそうです。
また、IMSLPに対応しており、131,000曲のクラシック音楽の楽譜を、無料で好きなようにダウンロードできるところもおすすめ。
メリット
- 書き込み機能が最強 - Apple Pencilに完全対応、音楽記号スタンプも豊富
- 譜めくりのカスタマイズ性 - タップ位置、スワイプ方向を自由に設定
- 楽譜の歪み補正 - スキャンした楽譜を自動で綺麗に修正
- セットリスト機能 - 本番の曲順を事前に設定可能
デメリット
- iOS専用(Androidユーザーは使用不可)
- 大量の楽譜管理はフォルダ分けが必要
- 無料版は一部機能制限あり
Newzik

Newzikは世界のトップオーケストラも採用する、演奏家のために演奏家が作った究極の楽譜管理アプリです。
セットリストの瞬間切り替え、楽譜への詳細なマーキング、バックアップの二重化など、本番での信頼性を徹底的に追求しています。
7日間の無料体験で、プロ仕様の機能をじっくり試せます。
メリット
- AI移調機能 - PDF楽譜からダイナミック楽譜へ変換
- クラウド機能 - クラウド上でのリアルタイム楽譜管理・共有
- 完全オフライン対応 - 本番中の通信トラブル無縁
- 楽譜の自動スクロール - 設定したテンポで自動譜めくり
デメリット
- 価格がやや高め(年間8,000円)
- 機能が多すぎて初心者には複雑
- 日本語サポート限定的
楽譜めくりどうする?
紙の楽譜に慣れている方は、電子楽譜の譜めくりに不安を感じるかもしれません。
そんな方には、Bluetooth接続のフットペダル(ページターナー)がおすすめです。
足で譜めくりができるため両手が自由になり、演奏に集中できます。
慣れれば紙の楽譜よりもスムーズで、譜めくりのミスも減らせるでしょう。

ポチップ
おすすめのフットペダルや詳しい使い方については、以下の記事で解説しています。
まとめ 紙の楽譜を卒業する!タブレット楽譜アプリ8選
タブレット楽譜アプリを8つ紹介しました。
AndroidでもiPad、どちらのタブレットでも使用できる楽譜アプリがたくさんありました。
電子楽譜アプリは日々進化しています。
この記事を参考に、まずは無料アプリや無料体験から始めてみてください。
紙の楽譜から電子楽譜への移行は、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば必ず「もっと早く始めればよかった」と思うはずです。
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ぜひ他の記事もご覧いただき、役立てていただければ幸いです。