電子ピアノは決して安い買い物ではなく、一度購入すれば10年以上使い続けることもあります。
だからこそ、選び方を間違えると上達の妨げになったり、すぐに買い替えが必要になることも。
本記事では、買ってはいけない電子ピアノの特徴をはじめ、おすすめメーカー・機種まで、ピアニストの視点からわかりやすく解説します。
自分のレベルや目的に合った一台を見極め、長く愛用できる電子ピアノを選ぶための参考にしてください。
買ってはいけない電子ピアノ特徴9選

メーカー名が不明、またはレビューが極端に少ない
インターネット通販サイトなどで見かける、聞いたことのないメーカーの激安電子ピアノには注意が必要です。
これらの製品は、一見すると魅力的な価格設定ですが、楽器としての基本的な品質が担保されていないケースが少なくありません。
信頼できる国内メーカー(ヤマハ、カワイ、ローランド、カシオなど)は、長年にわたる楽器製造の歴史と技術の蓄積があります。
一方で、知名度の低いメーカーの製品は、音質や鍵盤の耐久性が著しく低いことが多く、購入後すぐに不具合が発生する可能性も考えられます。
例えば、「木製鍵盤」と謳っていても、実際は木目調のシートを貼っただけの樹脂鍵盤であるなど、誤解を招く表現が使われていることもあります。
電子ピアノは精密な電子楽器であり、万が一故障した際に修理や部品交換が必要になります。
大手メーカーであれば全国にサービス網が整備されていますが、無名メーカーの場合はサポート体制が整っておらず、修理を依頼することすら困難な場合があります。
鍵盤数が88鍵に満たない
ピアノという楽器を本格的に学ぶ上で、鍵盤数が88鍵であることは譲れない絶対条件です。
アコースティックのグランドピアノやアップライトピアノは、すべて88の鍵盤を備えており、クラシックからポピュラーまで、ほとんどのピアノ曲はこの音域を前提に作られています。
61鍵や76鍵のモデルは、キーボードやシンセサイザーとしては一般的ですが、ピアノの練習用としては不十分です。
学習が進むにつれて、必ず音域が足りないという壁にぶつかります。
特にクラシック音楽では、高音域や低音域を広く使う楽曲が多く、鍵盤数が不足していると演奏自体が不可能になります。
鍵盤のタッチが「スカスカ」で軽すぎる

購入後に最も後悔する原因として挙げられるのが、鍵盤のタッチ感です。
特に、指で押したときに何の抵抗もなく「スカスカ」と感じるような軽い鍵盤は、ピアノの上達において致命的な障害となります。
アコースティックピアノは、ハンマーが弦を叩くという物理的な仕組みによって音を出しているため、鍵盤にはしっかりとした重みと手応えがあります。
この重さに抵抗しながら練習することで、ピアノ演奏に必要な指の筋力や繊細なコントロールが養われます。
しかし、タッチの軽い電子ピアノで練習を続けると、これらの重要な能力が全く身につきません。
その結果、レッスンや発表会で本物のアコースティックピアノを弾いた際に、音がコントロールできず、平坦で表現のない演奏になってしまいます。
最大同時発音数が128音未満
「最大同時発音数」とは、その電子ピアノが同時に鳴らすことのできる音の最大数のことです。
このスペックは、演奏の表現力に直結する重要な指標となります。
一見すると、人間が一度に押せる鍵盤の数は10本なので、64音もあれば十分だと感じられるかもしれません。しかし、ここには大きな落とし穴があります。
まず、電子ピアノの音は左右のスピーカーから音を出すステレオ再生が基本のため、1つの鍵盤を押すと2音分の発音数を消費します。
つまり、最大同時発音数が64音のモデルでは、実質的に同時に鳴らせる鍵盤は32鍵ということになります。
特に、音数の多いクラシック曲や、ペダルを多用する曲を演奏すると、64音では簡単に上限に達してしまい、先に鳴らした音から不自然に消えてしまう「音切れ」という現象が発生します。
この最大同時発音数は、単なる性能の限界を示すだけでなく、その電子ピアノに搭載されている音源チップの処理能力を反映する指標でもあります。
低い発音数しか実現できないモデルは、音源全体のクオリティ、例えば音のサンプリングの細かさや響きの再現性など、見えない部分でもコストカットが行われている可能性が高いと考えられます。
長く使うことを考えれば、最低でも128音、本格的な演奏を目指すなら192音以上を目安に選ぶのが賢明です。
スピーカーの音が薄っぺらく、こもっている
どれだけ高品質な音源を搭載していても、最終的な出口であるスピーカーの質が低ければ、その魅力は半減してしまいます。安価なモデルでは、コスト削減のために小型で出力の弱いスピーカーが採用されていることが多く、その結果、音がこもって聞こえたり、低音が全く出ずに高音だけが「シャカシャカ」と鳴る薄っぺらいサウンドになったりします。
たとえヘッドホンでの練習がメインであっても、時折スピーカーから音を出して演奏することは、音楽の喜びを再確認する上で大切です。
スピーカーの品質は、楽器との長い付き合いにおける満足度を大きく左右する要素だと思います。
「多機能・高性能」を謳う極端な低価格モデル
「300種類の音色!」「100種類のリズムパターン搭載!」といった謳い文句で、極端に安い価格で販売されているモデルにも警戒が必要です。
多くの家電製品では、機能の多さが製品の価値に直結する傾向があります。しかし、電子ピアノは楽器であり、その本質的な価値は「アコースティックピアノの演奏体験をどれだけ忠実に再現できるか」にあります。
つまり、最優先されるべきは「鍵盤のタッチ」と「ピアノの音色」の2点です。
低品質な楽器のメーカーは、初心者がタッチや音の良し悪しを判断するのが難しいことを利用し、分かりやすい「機能の数」をアピールすることで、本質的な部分のクオリティの低さから目を逸らさせようとします。
部屋に合っていないサイズのピアノ
電子ピアノを選ぶ際、デザインや機能に目が行きがちですが、部屋のサイズに合わないモデルを選んでしまうと、日々の生活に大きなストレスをもたらします。
店舗で見たときはコンパクトに感じても、実際に部屋に置いてみると想像以上の圧迫感があり、生活動線を塞いでしまうケースは少なくありません。
購入後に後悔しないためには、事前のシミュレーションが不可欠です。
まず、設置したい場所の寸法を正確に測り、購入を検討している電子ピアノの幅と奥行きを確認しましょう。
88鍵盤のモデルであれば、幅は約1.4m、奥行きはコンパクトなものでも30cm以上あります。
演奏者が椅子に座って無理なく弾けるスペースを考慮すると、最低でも1.5m四方は確保したいところです。
最近では奥行きが30cm前後のスリムなモデルも増えており、圧迫感を抑えたい場合には良い選択肢となるでしょう。
機能面はもちろん大切ですが、デザインや色味もモチベーションに関わる大事なポイントです。
毎日触れる楽器だからこそ、部屋になじむ一台を選ぶと気持ちよく練習を続けられます。
卓上タイプのピアノ

コンパクトで手軽に始められる卓上(ポータブル)タイプの電子ピアノは、一見すると魅力的に映ります。
しかし、本格的なピアノの上達を目指すのであれば、安易に選ぶべきではありません。
最大の問題点は、演奏時の「姿勢」が悪くなりやすいことです。
ピアノ演奏は、正しい姿勢で弾くことで、指や腕の力を効率的に鍵盤に伝えることができます。
しかし、ダイニングテーブルや机の上に置く卓上タイプでは、鍵盤の高さや椅子との距離が適切でなく、猫背になったり、腕に余計な力が入ったりしがちです。
卓上タイプを使用する場合は、必ずそのモデル専用のスタンドを使用し、高さ調節が可能な椅子を合わせて、アコースティックピアノと同様の姿勢を維持できるように設定することが重要です。
持ち運びの利便性はありますが、長期的な練習用途としては、安定性の高い据え置き型モデルを選ぶのが賢明です。
打鍵音が大きい
電子ピアノの大きな魅力は、音量調節やヘッドホン使用ができる静音性です。
ただし、これはあくまでスピーカーから出る“演奏音”の話。鍵盤を叩くときの「カタン、カタン」という打鍵音は、完全には消せません。
モデルによってはこの打鍵音が意外と大きく、ヘッドホン練習でも気になることがあります。
さらに、集合住宅ではこの音やペダルの振動が床や壁を伝って響くこともあり、思わぬ騒音トラブルにつながるケースも。
対策としては、防振・防音マットを敷くのが効果的です。
特に夜間練習が多い方やマンション住まいの方は、「打鍵音の静かさ」もピアノ選びの重要なチェックポイントにしましょう。
おすすめの電子ピアノメーカは?
YAMAHA
世界最大の楽器メーカーであり、電子ピアノにおいてもトップシェアを誇ります。
その最大の強みは、アコースティックピアノ製造の長い歴史に裏打ちされた、音とタッチへの深い理解です。
「歌うピアノ」という設計思想のもと、奏者の感情に寄り添い、共に音楽を創り上げる「対話」を重視しています。
自社の最高峰コンサートグランドピアノ「CFX」や、ウィンナートーンで名高い「ベーゼンドルファー」の音をサンプリングした、華やかで力強いサウンドが魅力です。
初心者からプロまで、あらゆるレベルの奏者に対応する幅広いラインナップを誇ります。
特に、ピアノらしい王道のサウンドと、長く安心して使える信頼性を求める方におすすめです。
カワイ (KAWAI)
ヤマハに次ぐ世界シェア2位のピアノメーカー。「人生を、響かせる。」というミッションを掲げ、「真面目に考え、真面目につくる」という実直な姿勢で、世界一のピアノづくりを目指しています。
電子ピアノでは国際コンクールで高い評価を得る自社のフルコンサートピアノ「Shigeru Kawai SK-EX」を音源に採用。
暖かく、深く、叙情的な音色が多くのピアニストを魅了しています。
グランドピアノと同じ木製鍵盤に定評があり、非常にリアルで自然な弾き心地を実現しています。
クラシック音楽を本格的に学びたい方や、アコースティックピアノに近い繊細な表現力を求める方、温かみのある音色を好む方に最適です。
ローランド (Roland)
創業以来、デジタル技術を駆使して理想のピアノを追求してきた電子楽器のパイオニアです。
『WE DESIGN THE FUTURE』というスローガンのもと、ミュージシャンの創造性を解き放つ(Unleash)ための革新的な楽器開発を続けています。
他社が採用する「サンプリング音源」とは一線を画す、独自の「モデリング音源」が最大の特徴。
弾き手のタッチに応じてリアルタイムで音を生成するため、無段階の滑らかな音色変化と、原理的に音切れのない無限の同時発音数を実現しています。
グランドピアノ特有のクリック感を再現した「エスケープメント機構」を多くのモデルに搭載し、表現力豊かなタッチを追求しています。
既存のピアノの枠にとらわれない新しい表現を求める方、ジャズやポップスなど幅広いジャンルを演奏したい方、デジタルならではの機能や楽しさを重視する方におすすめです。
カシオ (CASIO)
「ひとりでも多くの人に、音楽の楽しさ、奏でる喜びを届けたい」という想いから電子楽器を開発。
時計や電卓で培ったデジタル技術を活かし、コストパフォーマンスに優れた独創的な製品を生み出しています。
上位機種「CELVIANO Grand Hybrid」シリーズでは、ドイツの名門ピアノメーカー「C.ベヒシュタイン」と共同開発。
世界三大ピアノと称されるピアノの音色を一台で楽しむことができます。
奥行き232mmという世界最小クラスのスリムボディを誇る「Privia」シリーズなど、デザイン性や省スペース性を重視する方に最適です。
また、手頃な価格で高い基本性能を持つモデルが多く、これから気軽にピアノを始めたい初心者の方にも人気です。
現役ピアニストが選ぶおすすめ電子ピアノ7選
おすすめの電子ピアノは現役音楽家が選ぶ電子ピアノおすすめ15選【2025年】で詳しく紹介しているのですが、ここではいくつかピックアップしてご紹介します。
CASIO Privia PX-S1100

ハンマーアクション付き88鍵盤電子ピアノとして世界最小クラスの奥行き23.2cmを実現した大人気モデル。
どんな部屋にもすっきりと置けるデザイン性と、価格を超えたピアノ性能を両立しています。
圧迫感が全くなく、リビングに置いてもインテリアに自然に溶け込みます。
タッチは価格帯を考えるとしっかりしており、初心者の方が正しい指の形で練習を始めるのに十分な性能です。
ピアニスト・YouTuberの角野隼斗 (Cateen)さんが愛用されているのでも有名です。
Bluetoothオーディオ機能を標準搭載。スマホの曲を流してセッションも楽しめます。専用スタンド(別売り)もあります。
ポチップ
ポチップ
幅×奥行×高さ 132.2 × 23.2 × 10.2 cm 重量 11.2 kg 形状 ポータブルタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 18 スピーカー数 2 鍵盤の素材 樹脂 (スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤) 録音機能 あり (MIDI/オーディオ) 音色変換機能 レイヤー、スプリット、デュエット 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き なし スタンド付き なし (別売) モデリング音源搭載 なし (マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio/MIDI) 椅子付き なし
YAMAHA P-225

世界中で愛されたポータブルピアノP-125の後継機。よりコンパクトでスタイリッシュなデザインに進化し、新開発の「GHC鍵盤」でリアルな演奏感を実現しています。
ヤマハならではの、きらびやかで抜けの良いピアノサウンドが魅力です。
新開発のGHC鍵盤は、コンパクトながらもしっかりとした手応えがあり、強弱のコントロールもしやすい印象です。
ポータブルタイプでありながら4スピーカーを搭載し、音の広がりも良好。自宅での練習から、時には外に持ち出して演奏したいというアクティブな方におすすめです。
ポチップ
幅×奥行×高さ 132.6 × 27.2 × 12.9 cm 重量 11.5 kg 形状 ポータブルタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 24 スピーカー数 4 鍵盤の素材 樹脂 (GHC鍵盤) 録音機能 あり (MIDI) 音色変換機能 デュアル、スプリット、デュオ 自動伴奏機能 あり (リズム20種) ヘッドホン付き なし スタンド付き なし (別売) モデリング音源搭載 なし (ヤマハ CFXサンプリング) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio) 椅子付き なし
YAMAHA ARIUS YDP-165

ヤマハの電子ピアノのスタンダードモデルとして、絶大な人気と信頼を誇る一台。レッスンで求められる基本性能を高いレベルで満たしており、多くのピアノ教室で推奨されています。
「グレードハンマー3(GH3)鍵盤」は、3つのセンサーを搭載し、同音連打性に優れています。タッチ感はまさに「ピアノのど真ん中」といった印象で、癖がなく、誰にでも弾きやすいです。ヤマハ最高峰の「CFX」のサンプリング音源は、力強くきらびやかで、練習のモチベーションを高めてくれます 。ハーフペダルにも対応し、表現の幅も十分 。これから本格的にピアノを学ぶお子様や、趣味で再開する大人の方にとって、最も間違いのない選択肢の一つと言えるでしょう。
ポチップ
幅×奥行×高さ 135.7 × 42.2 × 84.9 cm 重量 42.0 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 10 スピーカー数 2 鍵盤の素材 樹脂 (グレードハンマー3(GH3)鍵盤) 録音機能 あり (MIDI) 音色変換機能 デュアル、デュオ 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 なし (ヤマハ CFXサンプリング) スマホ・タブレット連携 あり (有線接続) 椅子付き あり (高低自在椅子)
KAWAI CX302

CN201の後継機種として2025年9月に発売された、カワイの最新スタンダードモデル。
盤、音源、スピーカーを0から創り直した「Grand Emotional Technology」により、本格的なピアノ性能と現代的な使いやすさを両立しています。
グランド・エモーショナル・アクション・スタンダード(GES)鍵盤は、88鍵全てに象牙調白鍵を採用し、しっとりとした指触りと適度な手応えを実現。音域別にウェイテッドされた専用ハンマーと3ハンマーセンサーにより、繊細なタッチコントロールが可能です。
音源にはSK-EXコンクールグランドを88鍵ステレオサンプリングで収録した「Grand Emotional音源 class-S」を搭載し、カワイらしい温かみのある音色が魅力です。
長く続けるつもりの方、本格的なレッスンに通う方におすすめの一台です。
10万円台で本格派の電子ピアノを探している方に、最もバランスの取れた選択肢といえるでしょう。
ポチップ
幅×奥行×高さ 136.0 × 40.5 × 85.5 cm 重量 39.0 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 15 スピーカー数 2 (12cm×2、40W) 鍵盤の素材 樹脂 (GES鍵盤 + 象牙調白鍵) 録音機能 あり (3曲、最大10,000音) 音色変換機能 レイヤー、スプリット、デュエット (4ハンド) 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き なし スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 Grand Emotional音源 class-S スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth MIDI/Audio) 椅子付き あり
Roland RP701

ピアノとしての基本性能の高さと、デジタルならではの楽しさを両立したエントリーモデル。直感的に使える日本語表示の操作パネルが、初心者やお子様にも安心です 。
ローランド独自の「スーパーナチュラル・ピアノ音源」は、明るく華やかなサウンドです。
最大同時発音数が256音と、この価格帯では頭一つ抜けており、音切れの心配はまずありません。Bluetooth機能が充実しており、専用アプリ「Piano Every Day」を使えば、練習の記録や音当てゲームなど、楽しく続けられる工夫が満載です。ピアノを家族みんなの楽しみにしたい、そんなご家庭にぴったりの一台です。
ポチップ
幅×奥行×高さ 136.6 × 46.3 × 102.7 cm 重量 46.0 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 256音 音色数 324 スピーカー数 2 鍵盤の素材 樹脂 (PHA-4 スタンダード鍵盤) 録音機能 あり (MIDI/オーディオ) 音色変換機能 ツインピアノ 自動伴奏機能 あり (リズム機能) ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 なし (スーパーナチュラル・ピアノ音源) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio/MIDI) 椅子付き あり (専用高低自在椅子)
YAMAHA Clavinova CLP-845

ヤマハ電子ピアノの最高峰ブランド「クラビノーバ」の木製鍵盤搭載モデル。グランドピアノの弾き心地に迫る「グランドタッチ-エス™鍵盤」と、進化した音源技術が、豊かな表現力を引き出します。
白鍵に無垢材を使用した「グランドタッチ-エス™鍵盤」は、樹脂鍵盤とは一線を画す、しっとりとした重みと確かな手応えがあります 。弦や響板の複雑な共鳴を再現する「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)」も搭載され、音の深みとリアリティが格段に向上しています 。まさに「弾き手の意図を音にする」というピアノ演奏の醍醐味を味わえる一台。本気で上達を目指すなら、このクラスへの投資は大きな価値があります。
ポチップ
幅×奥行×高さ 145.0 × 46.0 × 92.7 cm 重量 60 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 256音 音色数 38 スピーカー数 4 鍵盤の素材 木製 (グランドタッチ-エス鍵盤) 録音機能 あり 音色変換機能 デュアル、デュオ 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 あり (グランド・エクスプレッション・モデリング) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth) 椅子付き あり (高低自在椅子)
KAWAI CA901

カワイの最高峰モデル。リアルな木製鍵盤「グランド・フィール・アクションIII」に加え、アコースティックピアノと同様に木の響板を振動させて音を出す「ツインドライブ響板スピーカーシステム」を搭載 。
このモデルは、電子ピアノの常識を覆します。背面の響板が実際に振動することで、音が空気だけでなく、体にも伝わってきます。これは他の電子ピアノでは決して味わえない、アコースティックピアノ特有の「鳴り」そのものです。
ポチップ
幅×奥行×高さ 145.5 × 47.5 × 101 cm 重量 82.5 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 256音 音色数 106 スピーカー数 響板 + 6スピーカー 鍵盤の素材 木製 (グランド・フィール・アクションIII) 録音機能 あり (MIDI/オーディオ) 音色変換機能 デュアル、スプリット、4ハンズ 自動伴奏機能 あり (リズム100種) ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 あり (SK-EXレンダリング音源) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio/MIDI) 椅子付き あり (高低自在椅子)
まとめ 買ってはいけない電子ピアノの見分け方
電子ピアノ選びで失敗しないためには、価格や見た目だけでなく、「鍵盤のタッチ」「音の自然さ」「サポート体制」など、楽器としての本質をしっかり見極めることが大切です。
今回紹介したポイントを押さえれば、長く愛用できる一台に出会えるはずです。
自分の演奏スタイルや設置環境に合ったモデルを選び、日々の練習をより充実したものにしていきましょう。
当ブログでは現役音大生や音大出身のライターが、「音楽に関する質の高い情報」を発信しています。
ぜひ他の記事もご覧いただき、役立てていただければ幸いです。
