【音大生執筆】バイオリンは本当に“お金持ちの習い事”なのか?その理由と現実を徹底解説

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バイオリンは本当に“お金持ちの習い事”なのか?
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Music Diversity編集部

現役音大生や音大出身のライターが所属するMusic Diversity編集部です。 「音楽が好きなすべての人々に、質の高い情報を届け、新たな発見や感動を提供したい」という強い思いを持って、日々コンテンツの制作に取り組んでいます。

バイオリンと聞くと、「高価な楽器」「富裕層の習い事」というイメージを抱く方も少なくありません。しかし、本当にバイオリンは“お金持ち”でなければ始められない習い事なのでしょうか?

楽器やレッスン料の相場、上達にかかる費用や時間、そして近年の教育環境や選択肢の増加によって、そのハードルは下がっているのか。

この記事では音大生(バイオリン専攻)が、バイオリン習得を取り巻くお金のリアルと、実際に習い始める上でのポイントを詳しく解説します。

バイオリンを始めたいと考えている方はもちろん、「敷居が高い」と諦めかけていた方も、ぜひ参考にしてみてください。

バイオリンはなぜ「お金持ちの習い事」と思われるのか

バイオリンはクラシック音楽を象徴する弦楽器の一つであり、歴史的にも貴族や富裕層が音楽文化を支えてきた背景があります。

ヨーロッパの宮廷音楽や、世界的に有名なヴァイオリン製作家・ストラディバリウスによる名器などが「高級」「希少」というイメージを確固たるものにしてきました。

テレビドラマや映画では、裕福な家の子どもが幼少期からバイオリンを習い、サロンコンサートや留学を通じて一流の演奏家を目指す…
というステレオタイプ的な描写も見られます。

こうしたメディアの影響は、バイオリン=“敷居が高い”、ひいては“お金持ちの習い事”という先入観を一般層に植え付ける一因となっているのです。

バイオリンと言えば、しずかちゃんですね。彼女も少し裕福な家庭に育ちましたよね。

バイオリンを始める際の初期費用

実際にバイオリンを始めるとなると、まず気になるのは初期費用でしょう。

楽器の価格帯:入門用から高級モデルまで

バイオリン本体は確かにピンキリで、安いものは数万円程度から、高いものは数千万円、場合によってはオークションで億単位の値が付くこともあります。しかし、それら超高額な名器は一握り

入門者向けには、中国や東欧で量産される比較的リーズナブルなモデルが多く出回っており、5万円~10万円程度で初心者に十分な品質のバイオリンが手に入ります。

私がバイオリンを始めた頃は、両親に約6万円のバイオリンセットを購入してもらいました。

弓・ケースなど付属品の相場

バイオリンは本体以外にも、弓や肩当て、ケース、松脂(ロジン)などが必要です。

弓は入門用なら1~2万円程度からあり、ケースも1万円前後で手に入ることがあります。

これらを合わせても、総合計で10万円前後からスタートできる環境は整いつつあります。

レッスン料や教室の月謝の目安

レッスン料は地域や教師の経歴、教室のスタイルによって様々ですが、個人レッスンで1回30分~45分程度のレッスンが月4回で1万円~2万円程度というのが一つの目安です。

大都市や有名音楽家による指導はさらに高額になることもありますが、近年はオンラインレッスンや地域教室など、よりリーズナブルな選択肢も増えています。

意外かもしれませんが、ピアノを習うのと同程度の月謝で始められます。

EYS音楽教室ではバイオリンを無料でプレゼントしてもらえるのでおすすめです!


習い続ける上でのコストと維持費用

バイオリンは一度買って終わり、ではありません。習い続ける上で一定のランニングコストがあります。

弦やメンテナンス費用の定期的発生

弦は消耗品で、演奏頻度や弦の質にもよりますが、数ヶ月から半年ごとに交換が必要です。

1セットで数千円~1万円程度かかります。

また、木製の楽器は湿度管理や定期的な調整が必要で、工房での点検・メンテナンス費用が年に数千円~数万円かかることもあります。

私は半年に一回、毛替えと楽器の調整を行っています。

ピアノの場合は調律(1回2万円程度)が必要になります。

発表会やコンクール参加にかかる費用

教室主催の発表会やコンクールに出る場合、参加費やピアノ伴奏者への謝礼、衣装代などが追加で発生します。

これらは上達していくにつれ「ステージで演奏したい」というモチベーションが高まるほど増える傾向がありますが、強制参加ではないケースも多く、自分の意思次第でコストをコントロール可能です。

お金以外のハードル:時間と継続力

バイオリンはお金だけでなく、時間というコストもかかります。

上達までの年月と練習習慣

バイオリンは音程を自分で探る必要があり、ピアノのように鍵盤を押せば正しい音程が出るわけではありません。

基礎を固めるためには毎日の練習が不可欠で、上手くなるまでには数年単位の時間が必要です。

これは「お金持ち」かどうかに関わらず、継続力と忍耐力が求められる部分です。

大人・子どもで異なる学習環境

子どもが習う場合、保護者が送迎やレッスン料の支払いを行い、学習環境を整える必要があります。

大人であれば自分で費用負担できるため金銭的なコントロールはしやすい反面、仕事や家庭との両立が課題になります。

時間の捻出も大きなハードルですが、近年は職場近くの教室やオンラインレッスンでスキマ時間を活用する工夫も可能です。

オンラインレッスンや中古楽器など選択肢の多様化

テクノロジーの進化により、自宅にいながらスカイプやZoomで先生から教わることも可能になりました。

また、中古楽器市場が発展しており、上達するにつれより上質な楽器にステップアップする際も、下取りや売却で費用を抑えることができます。

近年の環境変化とバイオリン学習

バイオリン学習者が増え、多様なニーズに応える環境が整いつつあります。

手頃な価格帯の入門用バイオリンの増加

量産モデルの楽器は品質が向上し、初心者が手を出しやすい価格帯の楽器が市場に溢れています。

これにより「高価で手が届かない」というイメージが徐々に薄まりつつあります。

レンタルサービスや中古市場の拡充

初心者向けのレンタルサービスも増加中です。

月々数千円から1万円程度でバイオリンをレンタルし、気に入ればそのまま買い取ることも可能なプランが存在します。

中古市場も盛んで、状態の良い中古バイオリンを割安で手に入れられます。

地域やオンラインでの新しい学びの形

音楽教室も多様化しています。

地域の市民センターやカルチャースクール、オンライン専門のレッスンサービスなど、学びの場は広がっています。

価格競争も起きており、より幅広い層が気軽にバイオリンに触れる機会が増えてきました。

バイオリンを習い始めるなら楽器を無料でプレゼントしてもらえる「EYS音楽教室」がおすすめ!

本当にバイオリンは「金持ちしかできない」習い事なのか?

ここまで見てきたように、確かにバイオリンには一定のコストがかかります。

しかし、それは「金持ちにしかできない」というほどの絶対条件ではなくなってきています。

価値観の変化と投資意識

教育や趣味に対する投資意識は人それぞれです。

バイオリン習得にかかる費用を「自己投資」とみなし、毎月コーヒー代や外食を少し控えてレッスン代に回すことは十分可能です。

また、バイオリンを通して得られる音楽的教養や自己表現力は、金額換算できない価値を持っています。

「憧れ」を超えて学ぶ意味

「バイオリンは高級」という先入観で諦めてしまうのはもったいないことです。

憧れの楽器を演奏する喜び、成長する達成感、アンサンブルで仲間と音楽を共有する楽しさは、費用以上の価値をもたらしてくれます。

バイオリン学習における費用対効果の考え方

費用対効果を考えるなら、バイオリン学習が自身に何をもたらすかを見極めることが大切です。

音楽を通じて得られる感性や創造性、ステージでの度胸、自己表現力は、他の習い事では得難いものかもしれません。

これを「富裕層限定の特権」と考えるのではなく、現代では多くの人が手段を工夫することで得られる経験なのです。

まとめ バイオリンを習う前に知っておきたいポイント

  • 初期費用は工夫次第で抑えられる:入門用バイオリンや中古・レンタルを利用すれば、数万円から始めることができます。
  • レッスン料は幅広く選べる:個人レッスン以外にもグループレッスンやオンラインレッスンを活用すれば、月謝を抑えることが可能です。
  • 継続コストは計画的に:弦やメンテナンス、発表会参加費などは必要経費ですが、参加の有無やクオリティ選択で調整できます。
  • 時間と努力も重要なコスト:お金だけでなく、上達には練習時間や忍耐が求められます。ここに投資できるかどうかが大切。
  • 選択肢は豊富になっている:多様な価格帯の楽器、レッスン形態、流通経路が整い、“お金持ち”でなくても挑戦できる環境が揃っています。

バイオリンはもはや富裕層専用の嗜好品ではありません。

現代では、手頃な価格帯の楽器や多彩なレッスンスタイル、学びの場が用意され、幅広い層が気軽に始められるようになりました。

大切なのは、自分に合ったやり方で、無理のない範囲で音楽を楽しむこと。

もしバイオリンに憧れがあるならば、その先入観を捨てて一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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