「音大って誰でも入れるよ」と聞いたことはありませんか?
実際に音大は誰でも入学できるのでしょうか?
この記事では、全国の主要な音楽大学の入学倍率と受験状況をデータに基づき分析し、音大受験の現実を明らかにします。
また、音大入学を目指すあなたが知るべき受験準備のポイントも解説。夢に一歩近づくための重要な情報をお届けします。
データで見る主要な音大の倍率一覧
大学名 | 倍率 |
東京藝術大学 | 3.1 (2024年度) |
国立音楽大学 | 1.0〜5.0 (2023年度) |
東京音楽大学 | 1.1 (2023年度) |
桐朋学園大学 | 1.0 (2023年度) |
武蔵野音楽大学 | 1.4 (2023年度) |
昭和音楽大学 | 1.1 (2021年度) |
洗足学園音楽大学 | 1.4 (2021年度) |
大阪音楽大学 | 1.1 (2023年度) |
相愛大学 | 1.1 (2023年度) |
神戸女学院大学 | 1.1 (2023年度) |
武庫川女子大学 | 1.0 (2023年度) |
京都市立芸術大学 | 2.8 (2022年度) |
同志社女子大学 | 1.0〜2.0 (2023年度) |
愛知県立芸術大学 | 2.6 (2023年度) |
名古屋音楽大学 | 1.2 (2020年度) |
沖縄県立芸術大学 | 1.5 (2023年度) |
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各大学の詳細情報は、以下の記事で解説しています。
結論 音大は誰でも入れるって本当!?
近年、少子化の影響も受け、多くの大学は学生数を確保するため幅広い層を受け入れる傾向にあります。
私立音楽大学の入学倍率が低い場合が多く、理論的にはほとんどの人が受験すれば入学できるかもしれません。
しかし、絶対に入学できるとは断言できない理由があります。例えば、楽器を最近始めた初心者は入学が難しい可能性があります。
私立音大では、鍵盤楽器や弦楽器を幼少期から、管楽器を中高生から始める人が多いです。
そのため、特別なセンスがなければ、1年間の楽器練習だけで音大に入学するのは現実的ではないと言えます。
さらに、私の経験から言うと、大学院の募集人数は限られており、受験しても合格できない人がいます。
入ってからレベルの差に圧倒される人もいる
いざ、音大に入っても、自分より上手い人は山ほどいます。
周りの演奏を聴いて、自己評価が揺らぐことは少なくありません。
中には優秀な音楽高校から転入してきた学生や、国際コンクールで賞を受賞している生徒もおり、その技術の高さに驚かされることでしょう。
しかし、このような環境は、自分自身の音楽的成長にとって非常に価値のあるものです。
自分を見失わないこと
音大での学びは競争ではなく、自分自身の技術と表現を磨くことが目的です。
他人と比較して落ち込むことなく、自分のペースで学び続けることが重要です。
周りがどれだけ優れていても、それは自分が学ぶべき点と新たな刺激になり得ます。
自分の音楽に対する情熱と目標に焦点を当て、日々の練習を積み重ねていきましょう。
広い視野を持つ
音楽大学は演奏技術の向上だけではなく、音楽理論、歴史、作曲など、多岐にわたる学問を深める場でもあります。
様々な分野の知識を身につけることで、より豊かな表現が可能になります。
異なる視点から音楽を学ぶことで、自分だけの芸術性を磨くことができるでしょう。
音大生活は時に厳しく、自分の限界に挑戦することも求められますが、それによって得られる成長と経験は計り知れません。
音楽という共通の情熱を持つ仲間たちと支え合いながら、この貴重な時間を最大限に活用してください。
音大に入るだけなら誰でもできるが、成功するのは一握りの世界
音大に入学することは、確かに多くの人にとって可能ですが、そこで成功するというのは全く異なる話です。
成功への道は険しく、多くの犠牲と努力を必要とします。
持続的な練習と自己研鑽
音楽の世界では、天賦の才能だけではトップに立つことはできません。
成功するためには、日々の練習と常に学び続ける姿勢が必要です。
演奏家たちは、毎日数時間を楽器の練習に費やし、技術的な完璧さを追求します。
また、自らを常にアップデートし続けるために、新しい演奏スタイルや音楽理論を学び続けることが重要です。
ネットワーキングと人間関係の構築
成功した音楽家の多くは、卓越したネットワーキングスキルを持っています。
音楽業界は人との繋がりが非常に重要であり、演奏会、オーディション、さまざまな音楽イベントへの参加を通じて、重要な人脈を築くことが求められます。
これらの関係から、新たな機会が生まれることも多く、キャリアを加速させるきっかけとなることがあります。
精神的な強さと耐久力
オーディションなどの倍率もかなり高く、音楽業界は非常に競争が激しいです。
これらを乗り越え、持続可能なキャリアを築くには、精神的な強さが必要です。
挫折を乗り越え、自己の限界を超えて挑戦し続ける力が、最終的な成功につながります。
音大を卒業するだけではなく、これらのスキルと資質を身につけることが音楽の世界で成功するための鍵となります。
つまり、音大に入学したその瞬間からが真のスタートなのです。
音大受験対策はどうすれば良い?
まずは、受験する大学を決めましょう。
以下は日本にある音大一覧がまとまっています。
公立の音大の場合の対策
公立の大学の場合、推薦入試などはないはずなので、しっかりと対策する必要があります。
募集要項を確認する必要がありますが、公立の音大の受験で対策が必要な項目は以下になっています。
- 大学入学共通テスト
- 聴音
- ソルフェージュ
- 楽典
- 実技試験
公立の大学では、音楽系のテストのほかに、大学入学共通テストを受験しなければなりません。
またソルフェージュや聴音についても、私立の音大よりも難易度の高いものが出題されるため、しっかりと対策をしましょう。
以下のような過去問を日頃から解いておくのをおすすめします。
実技試験も、私立の音大とは難易度の高い課題なので、たくさん練習して対策しましょう。
私立の音大の場合の対策
私立の場合、AO入試や推薦入試があるので、他の大学の受験をしない場合は、利用しましょう。
募集要項を確認する必要がありますが、基本的に受験で対策が必要な項目は以下になっています。
- 聴音
- ソルフェージュ
- 楽典
- 実技試験
- 面接(AO入試や推薦入試の場合)
聴音やソルフェージュは学科によりますが、公立の音大と比べると比較的優しめの問題が出題されます。
心配な方は、以下の過去問集をこなしておくと良いでしょう。
まとめ 音大は誰でも入れるって本当!?データで見る音大の倍率一覧
この記事を通じて、音楽大学の入学倍率とそれが示す実際の状況について深く掘り下げてきました。
一見すると、多くの私立音楽大学では入学倍率が低く、比較的誰でも入学できるように見えるかもしれません。
音楽大学に入学することはスタートラインに立つことに過ぎません。
そこからが真の挑戦であり、持続的な練習、技術の磨き上げ、音楽的な理解の深化が求められます。
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