音楽留学は多くの人々にとって夢の一つですが、その費用は高くつくことが多いです。
特にエージェントを通すと、さらに費用が増える可能性があります。
しかし、エージェントを使わずに個人で行く場合、どのように費用を抑えることができるのでしょうか?
この記事では、実際に留学経験のある元音大生が、
音楽留学にかかる費用や、エージェントを使わずに音楽留学をする際の費用を抑えるコツについて詳しく解説します。
結論
行きたい国や大学が決まっている場合、エージェントは基本的に不要です。
その理由は、エージェントが提供するサービスの多くは、自分自身で解決できる問題が多いからです。
例えば、ある音楽留学エージェントが学校事務局へのお問い合わせに33,000円の料金を請求しているケースがあります。
学校事務局へのお問い合わせは、学校のメールアドレスに英語で質問を送れば返答がもらえるため、基本的には不要だと考えられます。
英語が得意でない方でも、現在はDeeplやGoogle翻訳などの翻訳サービスがありますので、それを利用すればスムーズにコミュニケーションを取ることが可能です。
エージェントに頼るのも一つの方法ですが、自分で入試要項などを読む能力は、語学力を高めるとともに自分自身のためにもなります。
音楽留学の費用相場
行く国によって費用はかなり異なってきます。
基本は就きたい先生がいる大学へ行くのがおすすめですが、まだ決まっていない場合は、留学費用を安くするならヨーロッパ留学がおすすめです。
ヨーロッパ(1年間)
項目 | 費用相場(1年間) | 費用相場(日本円) |
---|---|---|
学費 | €10,000 - €30,000 | 約1,300,000 - 3,900,000円 |
生活費 | €8,000 - €12,000 | 約1,040,000 - 1,560,000円 |
書籍・教材費 | €500 - €1,000 | 約65,000 - 130,000円 |
交通費 | €300 - €600 | 約39,000 - 78,000円 |
その他(ビザ、保険等) | €500 - €1,000 | 約65,000 - 130,000円 |
合計 | €19,300 - €44,600 | 約2,509,000 - 5,798,000円 |
アメリカ(1年間)
項目 | 費用相場(1年間) | 費用相場(日本円) |
---|---|---|
学費 | $20,000 - $40,000 | 約2,200,000 - 4,400,000円 |
生活費 | $10,000 - $15,000 | 約1,100,000 - 1,650,000円 |
書籍・教材費 | $1,000 - $2,000 | 約110,000 - 220,000円 |
交通費 | $500 - $1,000 | 約55,000 - 110,000円 |
その他(ビザ、保険等) | $500 - $1,000 | 約55,000 - 110,000円 |
合計 | $32,000 - $59,000 | 約3,520,000 - 6,490,000円 |
1ユーロ = 約130円、1ドル = 約110円を基に換算しています。
この情報は一般的なガイドラインに基づいています。具体的な費用は各学校の公式ウェブサイトや資料で確認してください。
留学エージェント費用相場
先ほどは音楽留学の費用相場をご紹介しました。意外と安く感じたり、高いなと思ったりした方もいるかと思います。
エージェントからちゃんとサポートを受けると、20万〜100万円かそれ以上がかかることが多いです。
ただ、先ほども申し上げた通り、自分で対応すれば0円になるものばかりなので、次セクションで対策できる項目をご紹介していきます!
費用を抑えることができる項目一覧
学校事務局や先生への問い合わせ
先ほども少し書きましたが、学校事務局へのお問い合わせは、学校の事務室のメールアドレスに英語で質問を送れば返答がもらえるため、基本的には不要だと考えられます。
英語が得意でない方でも、現在はDeeplやGoogle翻訳などの翻訳サービスがありますので、それを利用すればスムーズにコミュニケーションを取ることが可能です。
某音楽留学エージェントでは、このようなお問い合わせに33,000円もの料金がかかる場合があります。
その費用をプライベートレッスンに充てた方が、より有意義だと私は思います!
学校出願手続き代行
基本的に、入試情報案内は全て大学のホームページに載っています。
英語でよくわからないと思いますが、大抵海外の大学のホームページには、Admissions という項目のページがあると思います。
そこから自分の専攻の入試情報を見ることができます。
出願も基本的にはホームページから行えるので、エージェント不要かなと思います。
某音楽留学エージェントでは、この項目は148,500円もかかっていました。
このような高額な料金を支払うくらいなら、日本の英会話学校に通って、志望動機書や出願書類の英語を添削してもらう方が、語学力も向上させることができて一石二鳥だと思います。
入試曲目案内
入試曲目なども、基本的にホームページに記載されるため、不要だと思います。
もし入試を検討している段階で、先生からレッスンを受ける機会があれば、その際に入試曲目について尋ねてみると良いでしょう。
そうすることで、大体の傾向や要求されるレベルについて理解を深めることができます。
宿泊先手配代行
宿泊先手配も基本不要だと思います。
エージェントに払うお金 + 宿泊料金がかかるので高額になるケースがあります。
Booking.com や Airbnbを使うと、自分で好みの宿泊先を選べるかつ、料金を安くできるといったメリットがあります。
サイト上は日本語で予約ができるので、特に問題ないと思います。
某音楽留学エージェントでは、27,500円分以上かかる想定でした。
寮について
寮は大抵、学校側から案内してもらえるケースが多いです。
大学と寮が提携しているパターンが多く、入学が決まったら案内してもらえます。
もし、してもらえないケースでも学校事務所に聞いてみるとどこか紹介してもらえますよ。
航空券や電車のチケットの購入代行
航空券も自分でWEBで予約することができるので、不要だと思います。
- 日時の変更可能
- 時間の融通が効く
- 自分でどの飛行機に乗るか選べる
などのメリットがあります。
電車のチケットもウェブで予約できる場合が多く、また現地で購入も可能なため、エージェントは不要です。
多くの航空会社は日本語対応もしているので、言語の問題はほとんどありません。
逆にエージェントを利用すると、「後からキャンセルや変更ができない」や「時間が固定されてしまう」などのデメリットが存在することもあります。
携帯電話購入同行サポート
携帯電話が使えないと不安、という方に対しても特別なサポートが提供されているエージェントが存在しますが、実際にはそれも不要かもしれません。
携帯電話は、持参した自分の端末に留学先の国でSIMカードを購入して挿入するだけで使えます。
日本でauやdocomoの店舗に行くように、海外でも携帯電話ショップがあります。
そこで相談すれば、意外と簡単にSIMカードを購入できます。
購入時には身分証明が必要な場合が多いので、パスポートを持参しておくと良いでしょう。
オーストリアだと、売店でもsimが売っているので売店で買うのもありですね!
simの種類によっては自分で設定する必要があるので、注意が必要です。
短期で行く場合でも、私はsimを購入していましたが、「携帯ショップに行くのが面倒!」という方は、
楽天モバイル をお勧めします。
日本国内でも980円〜格安で使用できますし、海外でも2GBまでは無料で使用できます。
1GB500円でチャージできたり、国際通話かけ放題プランも980円で提供されていてお得です!
今なら期間限定で、他社からの乗り換えで、13,000ポイントのプレゼントキャンペーンをやっています。
ぜひこの機会に乗り換えてみましょう。
某音楽留学エージェントでは25,000円で携帯電話購入同行サポートが提供されていました…
参考
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/global/overseas/
現地プライベートレッスン手配代行
一部のエージェントでは「現地特別プライベートレッスンの手配」といったサービスで高額な手配料金を請求している場合があります。
しかし、基本的にプライベートレッスンは、直接先生にメールで申し込み、料金を支払えばレッスンを受けられます。
「どこからメールを送ればいいの?」
と疑問に思う方もいるかもしれませんが、ほとんどの先生は学校の公式ホームページの「教員紹介」ページにメールアドレスが掲載されています。
そこから「プライベートレッスンを受けたい」と連絡を取れば、大抵はレッスンの手配が可能です。
私自身も、マスタークラスで海外に滞在している際に、別の先生からプライベートレッスンを受けた経験があります。
まとめ
音楽留学には多くの費用がかかるとされていますが、エージェントを利用することなく、自分で手続きを行うことで費用を大幅に削減することが可能です。
学校の出願手続き、入試曲目の情報、さらには現地でのプライベートレッスンの手配など、多くの情報は大学の公式ホームページや教員紹介ページで容易に得られます。
英語が得意でない方でも、翻訳サービスを活用すれば問題なく手続きができます。
少しのリサーチと努力で、音楽留学の費用を効率的に抑えることができるのです。
本記事があなたの音楽留学の一助となれば幸いです。