【音大生が選んだ】オーケストラの名曲10選

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Music Diversity編集部

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オーケストラ音楽は、豊かな感情表現と複雑な音色の調和が織りなす魅力的な世界です。

当メディア所属の音大生が選んだ、時間と場所を超えて人々の心に響き続けるオーケストラの名曲たちをご紹介します。

オーケストラの名曲10選

交響曲第9番 ニ短調 Op. 125 「合唱付き」 / ベートーヴェン

ベートーヴェンの交響曲第9番は、オーケストラ音楽の中でも特に有名で、第四楽章の「歓喜の歌」は世界中で愛されています。

この交響曲は「合唱付き」とも呼ばれ、第4楽章に合唱と独唱が加わるのが特徴です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)は、ドイツの作曲家で、クラシック音楽史上の重要人物です。

彼は生涯を通じて多くの名作を生み出しましたが、晩年には聴力を失ってしまいました。

それにもかかわらず、彼は創造力を失わず、交響曲第9番を完成させました。この作品は1824年に初演されました。

交響曲第9番は、その壮大なスケールと革新性から、世界中で広く演奏されています。

この作品は、数多くの作曲家や音楽家に影響を与えました。

また、近代オリンピックの開会式や国際連合の記念行事など、特別なイベントでもしばしば演奏されます。

交響曲第6番 ロ短調 Op. 74 (悲愴) / チャイコフスキー

チャイコフスキー(1840-1893)の交響曲第6番は、「悲愴(ひそう)」という愛称で知られ、彼の最も有名な作品の一つです。

この交響曲は、彼の生涯最後の大作であり、その感情豊かな音楽は多くの人々に深い感動を与えます。

チャイコフスキーは、ロシアの作曲家で、ロマン派音楽を代表する一人です。

彼は交響曲、バレエ音楽、オペラなど多くの作品を残しました。

交響曲第6番は、1893年に完成され、チャイコフスキー自身が初演しました。しかし、そのわずか9日後に彼は突然亡くなりました。

この交響曲は、彼の最後のメッセージとしてしばしば解釈されます。

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交響曲第5番 嬰ハ短調 / マーラー

グスタフ・マーラーの交響曲第5番は、20世紀の交響曲の中でも特に重要で影響力のある作品の一つです。

この交響曲は、壮大なスケールと感情の深さを兼ね備えており、多くの聴衆に感動を与えています。

マーラー(1860-1911)は、オーストリアの作曲家で指揮者でもありました。

彼の作品は、ロマン派音楽の頂点と見なされ、同時に次の時代の音楽へ橋渡しをするものでした。

交響曲第5番は1901年から1902年にかけて作曲され、マーラーの中期の重要な作品です。

この交響曲は、彼の健康回復と結婚生活の幸福感が反映されていると言われています。

交響曲第5番の魅力は、その多様な楽章のコントラストと、感情の深さにあります。

特に「アダージェット」の純粋な美しさと、「ロンド=フィナーレ」の喜びに満ちたクライマックスは必聴です。

この交響曲を通じて、マーラーの音楽の力強さと繊細さを感じ取ることができるでしょう。

交響曲第5番 ニ短調 Op. 47 / ショスタコーヴィチ

ドミートリイ・ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、彼の最も有名で評価の高い作品の一つです。

この交響曲は、政治的な背景やショスタコーヴィチ自身の個人的な苦悩を反映しており、強烈な感情とドラマに満ちています。

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906-1975)は、ソビエト連邦時代の作曲家で、20世紀のクラシック音楽に大きな影響を与えました。

彼の音楽は、独裁政権下での厳しい検閲と個人的な表現の間で葛藤しながら作られました。

交響曲第5番は、1937年に完成されました。この時期、ショスタコーヴィチはスターリン政権の批判にさらされており、彼の音楽は「形式主義的」として非難されていました。

交響曲第5番は、そうした厳しい状況下での自己弁護と再起を目指した作品です。

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交響曲第1番 ハ短調 Op. 68 / ブラームス

ヨハネス・ブラームスの交響曲第1番は、クラシック音楽の中でも特に重要な作品の一つです。

この交響曲は、ベートーヴェンの影響を受けつつも、ブラームス自身の独自の音楽スタイルが確立された作品です。

彼の音楽は、深い感情と高度な技術を兼ね備えており、多くの聴衆に愛されています。

交響曲第1番は、ブラームスが約20年間にわたって作曲に取り組んだ大作で、1876年に初演されました。

ベートーヴェンの交響曲に匹敵するものを作り上げるというプレッシャーの中で、ブラームスはこの作品を完成させました。

そのため、この交響曲にはベートーヴェンへの敬意と、自身の音楽的な独自性が強く表れています。

聴きどころ

この交響曲の魅力は、その多彩な楽章のコントラストと、ブラームスの巧みなオーケストレーションにあります。

特に第1楽章のドラマティックな展開と、第4楽章の壮大なクライマックスは必聴です。

この交響曲を通じて、ブラームスの音楽が持つ力強さと繊細さを感じ取ることができるでしょう。

ブラームスの交響曲第1番は、クラシック音楽の名作として、今日も多くの人々に愛され続けています。

春の祭典 / ストラヴィンスキー

イーゴリ・ストラヴィンスキーの「春の祭典(Le Sacre du Printemps)」は、20世紀の音楽における革命的な作品の一つです。

このバレエ音楽は、その大胆なリズムと和声、革新的なオーケストレーションによって、多くの聴衆に強烈な印象を与えました。

イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)は、ロシア生まれの作曲家で、後にフランス、そしてアメリカに移住しました。

彼は幅広い作風を持ち、バレエ音楽、オペラ、交響曲など多くのジャンルで活躍しました。

「春の祭典」は、1913年にパリで初演され、その斬新さと過激さで当時の音楽界を震撼させました。

構成

「春の祭典」は、古代の異教の儀式を描いたバレエ音楽で、二部構成となっています。

第一部:大地礼賛
  1. 序奏
  2. 春の兆しと乙女たちの踊り
  3. 誘拐
  4. 春の踊り
  5. 敵対する部族の遊戯
  6. 長老の行進
  7. 大地の口づけ
  8. 大地の踊り
第二部:生贄の儀式
  1. 序奏
  2. 乙女の神秘的な踊り
  3. 選ばれし乙女の賛美
  4. 祖先の召還
  5. 祖先の儀式
  6. 生贄の踊り

魅力と聴きどころ

「春の祭典」は、そのリズムの大胆さ、和声の複雑さ、そしてオーケストレーションの多彩さが魅力です。

特に「乙女たちの踊り」の激しいリズムや、「生贄の踊り」の圧倒的なエネルギーは必聴です。

また、序奏の不気味で神秘的な雰囲気も聴きどころの一つです。

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交響曲第9番 ホ短調 Op. 95 (新世界より) / ドヴォルザーク

アントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」は、クラシック音楽の中で最も愛されている作品の一つです。

この交響曲は、ドヴォルザークがアメリカで過ごした経験を反映しており、その豊かなメロディーと感動的な表現で多くの聴衆に親しまれています。

アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)は、チェコ(当時はボヘミア)出身の作曲家で、民族音楽の要素を取り入れた独自のスタイルで知られています。

彼は1892年から1895年までニューヨークに滞在し、ナショナル音楽院の院長を務めました。

交響曲第9番は、このアメリカ滞在中の1893年に完成されました。

「新世界より」というタイトルは、ドヴォルザークが新しい世界であるアメリカでの経験を反映したものであり、アメリカ先住民の音楽や黒人霊歌から影響を受けています。

この交響曲は、異国での生活と故郷への想いが交錯する中で生まれました。

聴きどころ

この交響曲の魅力は、その美しいメロディーとドラマティックな構成にあります。

特に第2楽章の「ラルゴ」の哀愁を帯びたメロディーと、第4楽章のエネルギッシュなフィナーレは必聴です。

この交響曲を通じて、ドヴォルザークの音楽が持つ豊かさと多様性を感じ取ることができるでしょう。

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ボレロ / ラヴェル

モーリス・ラヴェルの「ボレロ(Boléro)」は、クラシック音楽の中でも特に独特で人気のある作品の一つです。

「ボレロ」は、一楽章構成で、約15分間にわたって同じ旋律とリズムが繰り返されます。その繰り返しのリズムと増大するダイナミクスで、多くの聴衆に強い印象を与えます。

モーリス・ラヴェル(1875-1937)は、フランスの作曲家で、印象派音楽の重要な人物です。

彼の作品は、精巧なオーケストレーションと独創的なリズム、そして豊かなハーモニーが特徴です。

「ボレロ」は、1928年に完成され、初演されました。

ラヴェルは、スペインの舞踊音楽に着想を得てこの作品を作曲しました。

「ボレロ」はもともとバレエ音楽として依頼されたものでしたが、その単純な構造と繰り返しのパターンが独自の魅力を持っています。

聴きどころ

「ボレロ」の魅力は、そのシンプルさとオーケストレーションの豊かさにあります。

特にスネアドラムの一定のリズムが繰り返される中で、様々な楽器が交代で主題を奏でる部分が聴きどころです。

また、最後のクライマックスに向けて音量が増していく過程も非常に印象的です。

ボレロは聴いたことがある方多いんじゃないでしょうか!まさに、名曲です。
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交響曲第3番 ハ短調 Op. 78 (オルガン) / サン=サーンス

カミーユ・サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」は、その壮大なスケールとユニークな編成で知られる、彼の代表作の一つです。

カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)は、フランスの作曲家で、ピアニストおよびオルガニストとしても活躍しました。

彼の作品は、フランス音楽の伝統とロマン派音楽の影響を受けながら、独自のスタイルを確立しています。

交響曲第3番は、1886年に完成され、サン=サーンス自身が「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と述べたほど、彼の集大成的な作品です。

聴きどころ

この交響曲の魅力は、その壮麗なオーケストレーションとオルガンの音色にあります。

特に第2楽章の瞑想的なメロディーと、第4楽章の圧倒的なフィナーレは必聴です。

また、オルガンの音色が全体を通じて重要な役割を果たしており、その力強さと美しさが際立ちます。

交響曲第3番「オルガン付き」は、クラシック音楽の名作として、今日も多くの人々に愛され続けています。

この作品を通じて、サン=サーンスの音楽が持つ豊かさと感動を感じ取ることができるでしょう。

エニグマ変奏曲 Op. 36 / エルガー

エドワード・エルガーの「エニグマ変奏曲(Enigma Variations)」は、クラシック音楽の中でも特に人気のある作品の一つです。

この作品は、エルガーの友人や知人を描いた一連の変奏曲で構成されており、その中にはエルガー自身も含まれています。

エドワード・エルガー(1857-1934)は、イギリスの作曲家で、ヴィクトリア朝からエドワード朝にかけて活躍しました。

「エニグマ変奏曲」は、1898年から1899年にかけて作曲され、1899年に初演されました。

エルガーは、ある日ピアノで即興演奏をしていた際、妻アリスがそのメロディーを気に入り、それがきっかけでこの作品が生まれました。

エルガーは、この主題を元に14の変奏曲を作曲し、それぞれが特定の友人や知人を描いています。

聴きどころ

この作品の魅力は、その多様な変奏曲のコントラストと、それぞれの人物描写にあります。

特に第9変奏「ニムロッド」の感動的なメロディーと、フィナーレの壮大なクライマックスは必聴です。

また、各変奏曲がどのように主題を変化させているかを聴き取るのも興味深いポイントです。

ヴァイオリンパートが難しくて、学生時代は苦戦した記憶があります…
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まとめ 【音大生が選んだ】オーケストラの名曲10選

オーケストラの音楽には、壮大なスケールと深い感情が詰まっており、聴く者に忘れられない体験を提供します。

今回は、音大生が選んだ、クラシック音楽の名曲10選を紹介しました。

これらの作品は、各作曲家の個性と技術が光る名作ばかりで、初心者から熟練者まで楽しむことができるでしょう。

ぜひ聴いてみてください!

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