バイオリンの習い事は費用はいくらかかる?現役奏者がリアル解説

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バイオリンの習い事は費用はいくらかかる?現役奏者がリアル解説
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Music Diversity編集部

現役音大生や音大出身のライターが所属するMusic Diversity編集部です。 「音楽が好きなすべての人々に、質の高い情報を届け、新たな発見や感動を提供したい」という強い思いを持って、日々コンテンツの制作に取り組んでいます。

「バイオリンってお金がかかりそう……」

興味はあるけれど、入会金・月謝・楽器代などいくら必要なのか分からず、一歩を踏み出せない人は少なくありません。

本記事では バイオリン歴20年の現役奏者 が、習い始めから1年間で実際に発生する費用を項目別に徹底解説

さらに、教室の選び方や体験レッスンでチェックすべきポイント、コストを抑えるコツまで網羅します。

バイオリンの習い事にかかる費用の全体像

バイオリンの画像

区分 項目 費用目安
初期費用 楽器購入(またはレンタル保証料) 5,000〜100,000円
教材費 0〜5,000円
入会金 0〜20,000円
固定費 月謝・スタジオ使用料 8,000〜20,000円/月
変動費 弦・肩当・松脂など備品 8,000円〜20,000円/年
発表会・コンクール参加費 8,000円〜20,000円

「思ったより高い」と感じるかもしれませんが、後述する方法で年間数万円の節約も十分可能です。

バイオリンの習い事にかかる費用詳細

貯金箱とお金

楽器(バイオリン)代

子ども用サイズはレンタルが安心

  • 1/16〜3/4サイズは 月1,500〜3,000円 でレンタル可能。
  • 買い替えでサイズアップするたびにお金を払うより、レンタルで成長を待つ方が合理的。

ただ、子供用サイズのバイオリンは、その愛らしいフォルムに思わず心がときめきます。

私自身も、最初の1台だけを購入してもらい、その後はレンタルや下取りサービスを活用しましたが、
購入したバイオリンは今でも大切に飾っています。

購入を検討される場合は、30,000円~80,000円程度のモデルがコストパフォーマンスも良く、おすすめです。

初心者向けセット購入

  • 中国製セット:30,000〜60,000円
  • 量産品でも、弓とケース込みのモデルを選べば十分。

初心者向けの楽器をご検討中であれば、楽器プレゼントキャンペーンを実施している教室に通うのもおすすめです。

たとえば、EYS音楽教室では入会時に楽器を無料でお渡ししています。

音楽を始めるには、楽器という初期費用がかかるので、このキャンペーンは嬉しいですね。

EYS音楽教室についての口コミはこちら

中級以上は「国産・欧州産+弓のグレードアップ」

中級レベルに達したら、本体価格10万円以上、弓は3万円以上のモデルへの買い替えをおすすめします。

量産型モデルとは響きがまったく異なり、練習へのモチベーションが格段に上がります。

楽器店で試奏される際は、講師の先生に同行していただくと、適切なアドバイスが受けられ、自分にぴったりの一台と出会いやすくなります。

レッスン形態別・月謝の相場

「コスパ=金額 ÷ レッスンクオリティ × 継続しやすさ」
安さだけでなく、講師との相性とモチベーション維持を基準に選ぶと失敗が少ないです。

大手音楽教室

  • 月謝は約10,000〜16,000円/月 (例:60分×月1〜4回)
  • 教室は都心部に多い
  • 講師が選べる

発表会が充実し、設備も整っています。

大手の音楽教室8社比較してみました!

大手音楽教室の中でも私のおすすめは好きな時に好きな場所で通える「椿音楽教室」です。

椿音楽教室のレビューについてまとめました!

個人講師(自宅 or 出張レッスン)

  • 月謝:8,000〜12,000円/月(30分×月3〜4回)
  • 講師と日程調整が柔軟、進度もカスタムしやすいのが魅力。
  • スタジオレンタル代が別途必要な場合は+1,000〜2,000円。

個人教室のデメリットとしては、講師が一人しかおらず、後から講師を変更できない点が挙げられます。

また、大手音楽教室と比べると講師の質にばらつきがあることも特徴です。

大手では厳しい採用試験を通過した講師が在籍していますが、
個人教室は誰でも開業できるため、事前にコンクール歴や経歴をしっかり確認しておくことをおすすめします。

オンラインレッスン

  • 月謝:4,000〜10,000円/月
  • 移動時間ゼロ。
  • カメラ位置や音質の工夫が学習効率を左右する。

そのほか楽器(バイオリン)を習う上でお金のかかること

「月謝と楽器代だけ払えば OK」と思いがちですが、バイオリンは消耗品が多い楽器です。

定期交換やメンテナンスを怠ると演奏性が落ちるだけでなく、修理費用がむしろ高くつくケースも。

ここでは見落としがちな 3 つの費用項目を解説します。

弦や弓の毛替え

項目 目安 交換頻度 節約のヒント
バイオリン弦 4,000〜12,000円/セット 3〜6 か月ごと(毎日練習の場合は 3 か月が目安) ネットで注文すると安い
弓の毛替え 6,000〜12,000円 6〜12 か月ごと オフピーク(秋〜冬)に依頼すると割安な工房も

弦は「音色が暗くなる」「チューニングが安定しない」のが交換サインです。

また、毛替えを怠ると松脂がのりにくくなります。

“弦は消耗品”と割り切り、年間予算に 最低でも 1 万円 組み込んでおくと安心です。

メンテナンス代

初心者の場合、そこまでメンテナンスにこだわる必要はないですが、費用詳細を作成しました。

作業 目安 頻度 備考
駒・魂柱調整 3,000〜8,000円 1年に1回 湿度変化で音質が変わるため必須
ペグ調整・交換 2,000〜15,000円 必要に応じて ペグコンポジション併用で寿命延長
クリーニング(ポリッシング) 2,000〜5,000円 半年〜1年に1回 自力でやる場合は専用クロスを使用
修理(割れ・剥がれ) 5,000円〜数万円 トラブル時 早期発見が安上がりの鍵

教材費

教材 価格帯 費用を抑える方法
教本(スズキ・篠崎など) 1冊 1,000〜2,000円 メルカリやブックオフの中古を活用
エチュード(セヴシック、カイザー等) 1,000〜3,000円 PDF の公共ドメイン版を利用(著作権切れ作品のみ)
楽譜(ポップス/クラシック) 500〜3,000円 IMSLP で無料入手+プリント楽譜のサブスクを利用

教材費は無料の教室もあります。体験レッスンで聞いてみましょう!

発表会・コンクールなど“+α”の費用

項目 目安 節約ポイント
発表会参加費 8,000〜20,000円 参加自由の教室を選ぶ/オンライン発表会を活用
伴奏ピアニスト謝礼 5,000〜15,000円 音大生に依頼+練習回数を絞る
※発表会の場合は参加費に含まれている場合有り
コンクール出場料 10,000〜25,000円 奨学金制度や自治体助成をチェック
ドレス・タキシード 5,000〜30,000円 レンタルやメルカリを活用

1年間のモデルケース:総額シミュレーション

大学生・初心者/個人講師/自宅練習可 の例

費用項目 金額
入会金 5,000円
月謝(30分×月3回×12か月, 10,000円/月) 120,000円
初心者セット購入 45,000円
弦・松脂・肩当など消耗品 8,000円
発表会(任意) 10,000円
合計 188,000円/年 ≒ 15,700円/月

オンラインレッスン+レンタルバイオリンなら 月1万円以下 も十分狙えます。

教室選びで失敗しない体験レッスンのコツ

  1. 講師の弾き方を必ず見せてもらう
  2. 講師との相性が合うかどうか
  3. 自宅練習で困ったときの連絡手段(Line可?)
  4. 追加料金の有無を質問──スタジオ代・楽譜コピー代など
  5. 発表会の参加可否が自由かどうか

この5項目をチェックすると、後から「こんなはずじゃ…」を防げます。

まとめ

バイオリンは確かに“安い習い事”ではありません。しかし、

  • 費用の内訳を可視化してみる
  • 自分のライフスタイルに合ったレッスン形態を選ぶ
  • 賢い楽器選び

を行えば年間コストを抑えつつ着実に上達できます。


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