バイオリンを始めたばかりで、何の曲から練習すればいいか迷っていませんか?
この記事では、バイオリン専攻の筆者が、初心者におすすめの曲を22曲厳選しました。
「難しすぎず、弾いていて楽しい」を基準に、ステップ別でまとめています。
バイオリンの練習の参考になれば嬉しいです。
目次
バイオリン初心者の曲の選び方
【趣味の方】難易度より「弾いていて楽しい」を優先するのも◎

趣味でバイオリンを楽しみたい方は、好きな曲から始めるのが続けるコツです。
「弾けるかどうか」より「弾きたいかどうか」を大事にしてください。好きな曲を目標にすると、練習のモチベーションが長続きします。
ただし、憧れの曲の原曲楽譜にいきなり挑戦すると、難しすぎて最初のうちに挫折しやすい原因になります。
好きな曲を弾く際は、「初心者向け(1stポジション中心)にアレンジされた楽譜」を活用してみてください。
今の自分にとって「7割は弾けるけれど、3割は少し挑戦が必要」と感じるくらいの難易度のものを選ぶのが、無理なく上達するポイントです。
ジャンル(クラシック・ポップス)の選び方

クラシックとポップス、どちらから始めても問題ありません。
クラシックは教本と相性が良く、技術の基礎を積みやすいです。
ポップスは知っているメロディが多いので、音が合っているか確認しながら練習しやすい面があります。
ポップスはリズムが複雑なこともあるため、迷ったときは両方を混ぜながら練習するのがおすすめです。
しっかり弾きこなすのを目指す方は基礎練習をしっかりと

将来的に難しい曲を弾きたい方は、基礎練習も大切にしてください。
スケール(音階)やボーイング練習を積み重ねることで、曲の上達スピードが変わります。
好きな曲を練習しながら、基礎も少しずつ取り入れるのが理想的なバランスです。
上達のためには、週末にまとめて練習するより「毎日15分」でも楽器に触れる習慣をつける方が効果的です。
▼音階について詳しくは以下の記事
バイオリンの音階練習、何からやればいい?バイオリニストが教える順番と教本の選び方
【入門】弓や左指の使い方を覚えながら弾ける曲7選
バイオリンを始めてすぐに取り組みやすい曲です。
開放弦(指を押さえない弦)や、シンプルな音の動きが中心です。弓の動かし方を覚えながら弾けます。
きらきら星(Twinkle Twinkle Little Star)
バイオリン入門の定番中の定番です。
同じ音を繰り返す部分が多く、弓全体をまっすぐ使う練習や、安定した動かし方を身につけるのにぴったりです。
教本によってはリズムのバリエーション(変奏曲)も用意されており、弓のコントロール力を段階的に高められます。
ほぼすべての教本に登場するので、最初に弾く1曲として最適です。
私も習い始めて初めて弾いた曲はきらきら星でした。
メリーさんの羊
誰もが知っている有名な童謡で、バイオリンに初めて触れる本当の初期段階に最適です。
単純なメロディーに聞こえますが、移弦の練習に最適です。
テンポも速すぎず、音をよく聴いてファーストポジションの練習ができます。
喜びの歌(ベートーヴェン)
「第九」で有名なあのメロディです。
隣の音へ順番に移動する(順次進行)音の動きが多いため、初心者でも指の動きが予測しやすく、最初のポジション(ファーストポジション)だけで弾けます。
蛍の光
日本人に馴染みのある曲です。
音の跳躍が少ないため、一つ一つの音程(左指の押さえ方)を丁寧に確認しながら弾くことができます。
テンポがゆっくりなので、弓の重さや動かす速さを一定に保つ「ロングトーン」の良い練習になります。
こぎつね
ドイツ民謡の中でも、特にバイオリンの基礎練習に向いているメロディです。
音域が狭く、左手の移動が少ないので、初心者でも弾きやすいのが特徴です。
ロング・ロング・アゴー
19世紀のイギリス民謡で、バイオリン教本の定番曲です。
ンプルなメロディ構成で、別の弦へ移動する「移弦」の感覚を掴みやすく、弓をまっすぐ動かす基本練習にぴったりです。
短い曲なので、早い段階で「1曲弾けた」という達成感を味わえます。
アメイジング・グレイス(賛美歌)
世界中で愛される賛美歌で、テンポがゆっくりしており初心者でも取り組みやすい一曲です。
1オクターブ以内の狭い音域で構成されているため、弓の圧力を一定に保ち、音を長く伸ばす「ロングトーン」の良い練習になります。
一つ一つの音程を確認しながら丁寧に弾き進められるので、バイオリンで「歌う」感覚を味わう最初のステップに最適です
少し難しい表現に挑戦できる曲7選
弓の動かし方や左手の指使いに慣れてきたら、少し表現力が必要な曲に挑戦してみましょう。
スラー(音をつなげて弾く奏法)や強弱が出てくるので、より音楽らしさが増します。
メヌエット ト長調(ベートーヴェン)
初心者が弾けるクラシックの名曲として、もっとも有名な一曲です。
テンポが一定で音のつながりが美しく、スラーの練習や、「弓のどの部分をどれくらい使うか」という弓の配分を学ぶのにも最適です。
3拍子のクラシックらしい優雅な雰囲気が出るので、弾けたときの満足感が大きいです。
ガヴォット(ゴセック)
鈴木バイオリン教本などにも登場する、クラシックの定番曲です。
小気味よくコロコロと回るようなメロディが特徴で、弓を弦の上で少し跳ねさせる「スタッカート」の良い練習になります。
弓を止めるタイミングなど、右手のコントロール力をワンランク引き上げてくれ、軽快に弾けるとバイオリンを弾く楽しさが倍増します。
星に願いを(ディズニー)
ディズニー映画の主題歌の中でもテンポがゆったりしており、バイオリンの甘い音色と相性が抜群の曲です。
メロディの中に半音の動きが出てくるため、左指の押さえる位置を正確に取る練習や、違う弦へ跳躍する際の弓の角度調整が身につきます。
親しみやすい曲調なので、「ディズニーらしい夢のあるサウンド」を目標にモチベーション高く練習に取り組めます。
カノン(パッヘルベル)/簡易版
結婚式でもよく演奏される、誰もが知る名曲です。 簡易アレンジであれば初心者でも取り組めます。
ゆったりしたテンポで弓をたっぷり使うため、音を長く安定して伸ばす練習に最適です。
また、メロディが追いかけっこをする「輪唱」の構造になっているため、周りの音(伴奏など)を聴きながら弾く感覚も養えます。
愛の挨拶(エルガー)/簡易版
エルガーが妻への愛を込めて作った小品です。
ロマンティックな旋律で、フレーズの盛り上がりに向けて音を大きくする「クレッシェンド」など、音の強弱(ダイナミクス)を意識して弾く表現力の練習にぴったりです。
簡易アレンジ版であれば、技術的にも取り組みやすいです。
千本桜
ポップスの中でも特にバイオリンと相性の良い曲です。
メロディの動きが明快で、指の位置を覚えるのに適しています。
テンポが速くリズムも複雑なため、まずはゆっくりとしたテンポで、右手の弓の動きと左指を押さえるタイミングを正確に合わせる練習から始めるのがコツです。
情熱大陸(メインテーマ)
バイオリンといえば、という定番曲です。
特有のラテンリズムや、裏拍を強調する「シンコペーション」が多用されており、躍動感のある右手(ボウイング)の練習になります。
メインテーマのフレーズ(1stポジション)だけであれば初心者でも挑戦できます。
弾けると「バイオリンを弾いている」という実感がぐっと高まりますね。
「弾けた!」と達成感を得やすい定番曲7選
半年ほど練習を重ねると、表現の幅が広がります。バイオリン教室の発表会や、少し本格的な目標として選ばれやすい曲をまとめました。
ユーモレスク(ドヴォルザーク)
発表会でもよく演奏される、弾きごたえのある曲です。
原曲は難易度が非常に高いため、まずは初心者向けのアレンジ楽譜を使うのが鉄則です。
特徴的な「タッカ・タッカ」という付点音符のリズムや、左手を少し高い位置に移動させる「第3ポジション(サードポジション)」の練習にもなり、技術と表現の両方が身につく一曲です。
タイスの瞑想曲(マスネ)
オペラの間奏曲として知られ、「いつかはこの曲を」と憧れる学習者が多い発表会の超定番曲です。
ゆっくりとしたテンポの中で、高音域(ハイポジション)を美しく響かせる技術や、左手を揺らす「ビブラート」の技術が求められます。
優美に歌い上げる表現力の総仕上げにふさわしく、弾けたときの感動と達成感は計り知れません。
アヴェ・マリア(グノー)
誰もが知る美しい旋律です。
ゆっくりしたテンポで弓をたっぷり使うため、音を滑らかにつなぐ「レガート」の技術や、音色を磨く練習になります。
左手を揺らして音を響かせる「ビブラート」を取り入れるなど、表現の深さを追求できるので、中級の壁を越えるきっかけになる曲です。
春(ヴィヴァルディ)第1楽章
「四季」の中でもっとも有名な曲です。 冒頭のテーマは難しくなく、基本の1stポジションのままでも初心者から取り組めます。
一番細く高い弦である「E線」の華やかで明るい響きを活かしやすく、曲自体が有名なので、弾けると周りへの弾き映えも抜群です。
鬼滅の刃「炎」
アニメ好きの方に特に人気の一曲です。 バイオリンアレンジが多く出回っており、自分のレベルに合った弾きやすいアレンジを選べます。
スローテンポで**歌い上げるようなメロディは、弓をどのくらい使うかという「弓の配分」や、ビブラートの練習にも最適です。
G線上のアリア(J.S.バッハ)
バイオリンの魅力を最大限に引き出す名曲です。
本来は一番太い「G線」のみで弾く難易度の高い曲ですが、初心者向けには他の弦も使って弾きやすい調(キー)にアレンジされた楽譜を使用します。
テンポはゆっくりですが、弓の圧力とスピードを一定に保つ「ロングトーン」の究極の練習になるので、技術的にも音楽的にも大きく成長できます。
タイタニックのテーマ(My Heart Will Go On)
映画『タイタニック』の主題歌で、哀愁あるメロディがバイオリンの音色に非常にマッチする人気曲です。
テンポがゆっくりなため、音をたっぷりと響かせるボウイング(弓遣い)や、フレーズを大きく捉える練習になります。
感情を込めやすく、初級者でも取り組みやすいアレンジの楽譜が多く出回っているのも嬉しいポイントです。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のテーマ
「この曲が弾きたくて楽器を買った」という大人の学習者も多い、映画音楽の傑作です。
ゆったりとしたテンポの中で、美しい音の繋がり(レガート)を意識して弓をなめらかに動かす練習に最適です。
映画の感動的なシーンを思い浮かべながら感情を込めて演奏できるため、長く練習を続けるための強力なモチベーションになってくれます。
独学 vs 先生に習う、上達速度はどう違う?

独学でも曲を弾けるようになります。ただ、上達のスピードは大きく変わります。
バイオリンは、間違ったフォームで練習を続けると、修正が難しくなる楽器です。
弓の持ち方、左手の角度、姿勢
最初に正しく身につけておくほど、あとが楽になります。
先生に習うと、こうした癖を早い段階で直してもらえます。結果的に、独学より短い時間で弾けるようになることが多いです。
先生を探すなら、今も演奏活動を続けている現役奏者がおすすめです。
SHARE MUSICA(シェアムジカ)には審査を通過した現役のバイオリン奏者が在籍しています。
よくある質問
Q. 大人から始めても初心者曲は弾けますか?
はい、弾けます。この記事で紹介した曲は、大人の初心者にも取り組みやすいものを選んでいます。
Q. 教本と好きな曲、どちらを優先すべきですか?
両方を並行するのがおすすめです。
教本で基礎を積みつつ、好きな曲を目標にすると練習が続きやすくなります。
Q. 初心者が弾ける曲はどれくらいのレベルから?
弓の基本的な動かし方さえ覚えれば、きらきら星や喜びの歌は1〜2週間で弾き始められます。
まとめ バイオリン初心者におすすめの曲22選!
バイオリンは「弾いていて楽しい」と思える曲を選ぶのが、続けるための一番のコツです。
目標の曲に向けて、焦らず一歩一歩練習していきましょう。
好きな曲の初級・中級アレンジを選んで購入できます。
月額480円〜990円で5万曲の楽譜が利用できるのでおすすめです!
