ピアノを始めたいけれど、
「どの電子ピアノを選べばいいかわからない」
「生ピアノとの違いが心配」
と悩んでいませんか?
電子ピアノは価格帯も機能も幅広く、メーカーごとに特色があるため、初めての方にとって選択は簡単ではありません。
安価なモデルを選んで後悔したり、逆に高額すぎるモデルを購入して機能を持て余してしまったり。
そんな失敗を避けるためには、目的と予算に最適な機種を見極めることが重要です。
そこで今回は、本メディアに所属する複数のピアノ講師監修のもと、音楽家的な観点から本当におすすめできる電子ピアノを厳選してご紹介します。
目次
電子ピアノとは?キーボードやアコースティックピアノとの違い

電子ピアノは、アコースティックピアノに近いタッチや音色を再現しながら、より手軽に楽しめるデジタル楽器です。
内部にセンサーと音源が搭載されており、鍵盤を押すと録音されたピアノ音がスピーカーから再生されます。
音量調節やヘッドホンの使用ができるため、マンションなどでも安心して練習できます。
アコースティックピアノは、ハンマーが弦を叩いて音を出す仕組みで、自然で豊かな響きが魅力。
一方で定期的な調律が必要で、設置スペースや音量の問題から導入が難しいケースもあります。
キーボードは、電子ピアノよりも軽量・コンパクトで持ち運びやすく、ピアノ以外にも多彩な音色を出せるのが特徴です。
ただし鍵盤の数が少ないモデルやタッチが軽いものが多く、本格的なピアノ練習には不向きです。
アコースティックピアノの響きを目指しつつ、日常に取り入れやすいのが電子ピアノの大きな魅力です。
| キーボード | 電子ピアノ | アコースティックピアノ | |
| 音の仕組み | デジタル音源 | デジタル音源 | ハンマーで弦を叩く |
| 鍵盤タッチ | 軽い(ハンマーアクション無し) | 重い(ハンマーアクション有り) | 重い(本物のハンマー) |
| 鍵盤数 | 61鍵などが主流 | 88鍵 | 88鍵 |
| ペダル | 付属しないか、簡易的なスイッチ | 1本または3本ペダルが付属 | 3本ペダル |
| 音色数 | 非常に多い | 10~300程度 | 1種類(ピアノのみ) |
| 音量調節 | 可能(ヘッドホン可) | 可能(ヘッドホン可) | 不可(消音機能付きは別) |
| メンテナンス | ほぼ不要 | ほぼ不要 | 定期的な調律が必要 |
| サイズ・重量 | 小型・軽量 | 中型・中量 | 大型・重量 |
| 価格帯 | 1万円~ | 5万円~ | 50万円~ |
この比較からわかるように、電子ピアノは「アコースティックピアノの演奏体験を、現実的な制約の中で可能な限り忠実に再現すること」を目的として設計された楽器です。
一方でキーボードは「多様な音色と機能で音楽制作やバンド演奏を楽しむこと」を目的としています。
この根本的な目的の違いを理解することが、後悔しない楽器選びの鍵となります。
電子ピアノの選び方

【最重要】鍵盤タッチ
電子ピアノ選びで最もこだわるべきは、間違いなく「鍵盤のタッチ」です。良いタッチのピアノは正しい奏法を体に染み込ませ、悪いタッチは直すのが難しい癖をつけてしまいます。
鍵盤の構造と素材
樹脂鍵盤は5万円~15万円前後のモデルに多く採用されています。耐久性に優れますが、中が空洞のものが多く、長時間の練習では指が疲れやすい傾向があります。
木製鍵盤・ハイブリッド鍵盤は15万円以上の上位モデルに多く見られます。アコースティックピアノと同様に木材を使用することで、ずっしりとした手応えと自然なしなりが生まれ、より繊細なコントロールが可能になります。
ローランドなどが採用する、木材と樹脂を組み合わせた「ハイブリッド鍵盤」は、木製鍵盤のタッチ感と樹脂の耐久性を両立させています。
レッスンでの上達を真剣に考えるなら、木製またはハイブリッド鍵盤が断然おすすめです。
タッチの再現性にも注目を

本物のピアノに近いタッチを再現できるかどうかで、弾き心地や上達のスピードは大きく変わります。
グレードハンマーアクションは、低音ほど重く、高音ほど軽くなる鍵盤の重さを再現した仕組み。
グランドピアノ特有の弾き応えに近づけており、しっかりとしたタッチ練習をしたい人には欠かせません。
象牙調・黒檀調仕上げの鍵盤は、指先に自然にフィットし、長時間弾いても滑りにくいのが特徴。
「指が汗ばんで弾きにくい」というストレスを感じにくく、快適に練習できます。
また、上位機種に搭載されるエスケープメント機構は、弱く押したときに感じる繊細な“カチッ”とした手応えを再現。
クラシック曲などでの微妙なタッチコントロールが求められる場面で、表現力をぐっと高めてくれます。
デザインと設置スペース
電子ピアノは一度設置すると長く付き合う家具のような存在でもあります。
ご自身の部屋の広さやインテリアに合ったものを選びましょう。
ポータブルタイプ(卓上型)

スタンドと本体が分離しており、軽量・コンパクトなモデル。設置場所の移動や、使わないときの収納も可能です。
限られたスペースを有効活用したい方や、ライブなどで持ち運びたい方におすすめです。
ヤマハのPシリーズやカワイのESシリーズが代表的です。
キャビネットタイプ(据え置き型)

スタンド、ペダルが一体となった、アップライトピアノのような外観のモデル。
安定感があり、スピーカーの響きも豊かになる傾向があります。ご自宅での練習がメインの方はこちらが基本となります。
サイズを確認する
購入前には必ず設置予定場所の幅と奥行きを採寸し、ピアノの寸法と照らし合わせましょう。
特に奥行きは、スリムなモデル(30cm未満)から本格的なモデル(45cm以上)まで幅があるため、注意が必要です。
音のリアリティと表現力にこだわろう

電子ピアノを選ぶうえで、「どんな音が出るか」は最も大切なポイントです。
音が心地よいと、それだけで「もっと弾きたい」という気持ちが湧き、練習のモチベーションにもつながります。
音源方式:サンプリング音源とモデリング音源の違い
電子ピアノの音は、主に「サンプリング音源」と「モデリング音源」という2つの方式で作られています。
| サンプリング音源 | 実際のコンサートグランドピアノの音を、一音ずつ丁寧に録音したデータを再生する仕組み。 ヤマハやカワイなど多くのメーカーが採用しており、「どのピアノを録音しているか(例:ヤマハCFX、カワイSK-EX)」によって音のキャラクターが変わります。 |
| モデリング音源 | 弦の振動や共鳴などの物理現象をコンピューターで再現する方式。ローランドなどが採用しており、より自然で滑らかな音の変化が得られるのが特徴です。 高級モデルに多く搭載されていますが、アコースティックピアノに近い表現を求める方にはおすすめです。 |
同時発音数:音が途切れないための重要ポイント
「同時発音数」は、一度に鳴らせる音の数のこと。
ペダルを踏んだり和音を重ねたりすると、音がどんどん重なっていきます。
発音数が少ないと、前の音が途中で消えてしまう“音切れ”が起きることも。
初心者なら128音以上、クラシックなどを弾くなら192音以上あると安心です。
スピーカー構成:音の広がりと臨場感を決める
スピーカーの数や配置も、音の立体感に大きく影響します。
- 2スピーカー:10万円以下のモデルに多く、左右からシンプルに音が出ます。
- 4スピーカー以上:15万円前後から増えてきます。上部や下部にもスピーカーがあり、ピアノ全体から響くような包み込まれるサウンドを再現します。
特に自宅で小さな音量で弾く場合は、スピーカーが多いモデルの方が、より自然な音の広がりを感じられます。
ただし、趣味で気軽に楽しみたい方やヘッドホンで練習する機会が多い方は、2スピーカーでも十分満足できます。
自分の演奏スタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。
ペダルの有無

電子ピアノには、ペダルが最初から付いているモデルや、あとから外付けで接続できるモデルがあります。
ペダルは、音をただ伸ばすだけでなく、響きを豊かにしたり、音のつながりを自然にしたりと、表現力を大きく広げてくれる重要な機能です。
入門モデルには、シンプルなスイッチ型ペダルが付属していることもありますが、本格的に学びたい方は「3本ペダルユニット」対応モデルを選ぶのがおすすめです。
また、「ハーフペダル対応」と書かれているモデルなら、踏み込みの深さで音の伸び具合を細かく調整できるため、より自然な演奏が可能になります。
Bluetooth接続やアプリ連携
近年の電子ピアノには、スマートフォンやタブレットと連携できる機能が搭載されており、練習の幅が大きく広がっています。
特にBluetooth機能を活用すれば、ケーブルを使わずに音楽を楽しんだり、アプリと連携して効率的に練習したりできます。
| Bluetoothオーディオ | スマートフォンの音楽を、電子ピアノ本体の高音質なスピーカーからワイヤレスで再生できる機能です 。好きなアーティストの曲に合わせて演奏したり、YouTubeのレッスン動画の音声を流しながら練習したりと、活用の幅は無限大です。 |
| Bluetooth MIDI | 電子ピアノの演奏情報を、ワイヤレスでアプリに送信する機能です 。これにより、各メーカーが提供する専用アプリ(ヤマハ「スマートピアニスト」、ローランド「Piano Every Day」など)を使って、音色変更や内蔵曲の楽譜表示、録音などをスマホ画面で直感的に操作できます。 |
これらの機能は必須ではありませんが、練習のモチベーション維持に大きく貢献してくれるでしょう。
メーカーごとの特徴
電子ピアノ市場は、主に日本の4大メーカーが牽引しています。
それぞれに音作りや鍵盤に対する哲学があり、その個性を知ることは、自分好みのピアノを見つける上で大きなヒントになります。
| メーカー | 特徴 |
|---|---|
| YAMAHA(ヤマハ) | アコースティックピアノで世界トップシェアを誇る、まさに王道。自社のコンサートグランドピアノ「CFX」からサンプリングされた音は、明るく華やかで、バランスの取れたクリアなサウンドが特徴です 。鍵盤の反応も素直で、どんなジャンルにも対応できる安定感があり、迷ったらまずヤマハ、と言われるほどの信頼性があります 。 |
| KAWAI(カワイ) | ヤマハと並ぶ日本の老舗ピアノメーカー。電子ピアノにいち早く木製鍵盤を採用するなど、アコースティックピアノに近いリアルなタッチ感の追求に定評があります。音色は、自社の最高峰グランドピアノ「SK-EX」をサンプリングしており、ヤマハに比べて温かく、まろやかで深みのあるサウンドが特徴です。 |
| Roland(ローランド) | アコースティックピアノは製造せず、電子楽器に特化したメーカー。独自の「モデリング音源」によるきめ細やかで表現力豊かなサウンドが最大の魅力です。打鍵の強弱に対する応答性が非常に高く、電子楽器ならではの先進的な機能(Bluetooth連携や高性能なアプリなど)も充実しています。 |
| CASIO(カシオ) | 時計や電卓で培った電子技術を活かし、コストパフォーマンスに優れた製品を多く生み出しています。特に「Privia」シリーズは、世界最小クラスのスリムなデザインで人気を博しています。近年ではドイツの名門ピアノメーカー「C.ベヒシュタイン」と共同開発した上位モデルも展開しており、手頃な価格帯から本格派まで幅広いラインナップが魅力です。 |
価格で選ぶ いくらの電子ピアノを購入すべき?
最後に、予算についてです。
価格と性能は比例しますが、目的によって最適な価格帯は異なります。
5万〜10万円前後:必要な機能をしっかり備えた安心モデル
この価格帯の電子ピアノは、ピアノ学習に必要な88鍵盤・ハンマーアクション・ペダルといった基本性能をしっかり備えています。
お子さまの初めてのレッスンや、大人の趣味として気軽に始めたい方には十分なスペックです。
ただし、これより安いキーボードは鍵盤数が少ない・タッチが軽すぎるなど、練習用としては物足りないことが多い点に注意しましょう。
電子ピアノの「ハンマーアクション」とは、本物のピアノの鍵盤のタッチと構造を再現した機能のことです。
10万〜20万円台:長く続けたい人におすすめの中堅モデル
この価格帯の電子ピアノは、鍵盤の素材やセンサー精度が向上し、スピーカーの数も増えるため、表現力や音の立体感が格段に上がります。
長く続けるつもりなら、この価格帯が最もバランスの取れた選択といえるでしょう。
20万円以上:よりリアルな弾き心地を求める方向け
この価格帯になると、木製鍵盤の採用や高性能スピーカーシステムによって、アコースティックピアノに近いタッチや響きを再現します。
本格的なクラシック曲の練習や、上級者にも満足できる品質です。
ピアノを始める最初の投資として、最低でも5万円以上の“ハンマーアクション搭載・88鍵盤”モデルを選ぶことが、結果的にムダのない賢い選択です。
【現役音楽家が選ぶ】電子ピアノおすすめ15選比較表
| 商品名 | 商品画像 | 価格(税込) | 商品リンク | 幅 | 奥行き | 高さ | 重量 | 形状 | 鍵盤数 | 最大同時発音数 | 音色数 | スピーカー数 | 鍵盤の素材 | 録音機能 | 音色変換機能 | 自動伴奏機能 | ヘッドホン付き | スタンド付き | モデリング音源搭載 | スマホ・タブレット連携 | 椅子付き | ペダル付き |
| CASIO PX-S1100 | 69,300円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
132.2cm | 23.2cm | 10.2cm | 11.2kg | ポータブル | 88 | 192 | 18 | 2 | 樹脂 | あり | レイヤー, スプリット | なし | なし | なし | なし | あり | なし | あり(別売) | |
| YAMAHA P-225 | 50,864円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
132.6cm | 27.2cm | 12.9cm | 11.5kg | ポータブル | 88 | 192 | 24 | 4 | 樹脂 | あり | デュアル, スプリット, デュオ | あり | なし | なし | なし | あり | なし | あり(別売) | |
| KAWAI ES120 | ![]() |
82,500円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
130.5cm | 28.0cm | 15.0cm | 12.5kg | ポータブル | 88 | 192 | 25 | 2 | 樹脂 | あり | 情報なし | あり | なし | なし | なし | あり | なし | あり(別売) |
| YAMAHA YDP-165 | ![]() |
118,800円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
135.7cm | 42.2cm | 84.9cm | 42.0kg | キャビネット | 88 | 192 | 10 | 2 | 樹脂 | あり | デュアル, デュオ | なし | あり | あり | なし | あり | あり | あり |
| KAWAI CX302 | ![]() |
132,000円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
136.0cm | 40.5cm | 85.5 cm | 39.0 kg | キャビネット | 88 | 192 | 15 | 2 | 樹脂 | あり | デュアル, 4ハンズ | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
| Roland RP701 | ![]() |
123,600円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
136.6cm | 46.3cm | 102.7cm | 46.0kg | キャビネット | 88 | 256 | 324 | 2 | 樹脂 | あり | ツインピアノ | あり | あり | あり | なし | あり | あり | あり |
| CASIO AP-470 | ![]() |
99,990円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
141.7cm | 42.7cm | 86.1cm | 43.4kg | キャビネット | 88 | 256 | 22 | 4 | 樹脂 | あり | レイヤー | なし | あり | あり | なし | あり | あり | あり |
| YAMAHA CLP-845 | ![]() |
264,000円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
145.0cm | 46.0cm | 92.7cm | 60.0kg | キャビネット | 88 | 256 | 38 | 4 | 木製 | あり | デュアル, デュオ | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
| KAWAI CA401 | ![]() |
209,000円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
136.0cm | 49.0cm | 91.5cm | 58.0kg | キャビネット | 88 | 192 | 19 | 4 | 木製 | あり | デュアル, 4ハンズ | なし | あり | あり | なし | あり | あり | あり |
| Roland HP704 | ![]() |
190,000円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
137.7cm | 46.8cm | 111.3cm | 59.5kg | キャビネット | 88 | 無制限 | 324 | 4 | ハイブリッド | あり | デュアル, スプリット, ツインピアノ | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
| YAMAHA CLP-875 | ![]() |
346,500円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
145.0cm | 46.5cm | 96.7cm | 71.0kg | キャビネット | 88 | 256 | 38 | 6 | 木製 | あり | デュアル, デュオ | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
| KAWAI CA901 | ![]() |
462,000円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
145.5cm | 47.5cm | 101.0cm | 82.5kg | キャビネット | 88 | 256 | 106 | 響板+6 | 木製 | あり | デュアル, スプリット, 4ハンズ | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
| Roland LX6 | ![]() |
326,700円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
138.3cm | 49.3cm | 111.8cm | 87.0kg | キャビネット | 88 | 無制限 | 324 | 5 | ハイブリッド | あり | 情報なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり |
| Roland Kiyola KF-10 | ![]() |
407,000円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
139.6cm | 33.7cm | 78.2cm | 33.0kg | キャビネット | 88 | 無制限 | 271 | 4 | ハイブリッド | あり | 情報なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり |
| CASIO PX-S7000 | ![]() |
275,000 円 |
Amazon
楽天 Yahoo |
134.0cm | 44.9cm | 74.1cm | 28.1kg | キャビネット | 88 | 256 | 400 | 8 | ハイブリッド | あり | レイヤー, スプリット | なし | なし | あり | なし | あり | なし | あり |
商品価格は 2025年10月時点の調査結果に基づいています。最新の価格や在庫状況については、各通販サイトまたは公式サイトにてご確認ください。
【現役音楽家が選ぶ】電子ピアノおすすめ15選
これまでの選び方のポイントを踏まえ、用途と予算別に本当におすすめできる電子ピアノを15機種厳選しました。
【予算5万円~10万円】子どもの習い事・気軽に始めたい (初心者向け電子ピアノ)
この価格帯は、ピアノを始めるための基本性能をしっかりと押さえつつ、省スペース性やコストパフォーマンスに優れたモデルが揃っています。
CASIO Privia PX-S1100

ハンマーアクション付き88鍵盤電子ピアノとして世界最小クラスの奥行き23.2cmを実現した大人気モデル。
どんな部屋にもすっきりと置けるデザイン性と、価格を超えたピアノ性能を両立しています。
圧迫感が全くなく、リビングに置いてもインテリアに自然に溶け込みます。
タッチは価格帯を考えるとしっかりしており、初心者の方が正しい指の形で練習を始めるのに十分な性能です。
Bluetoothオーディオ機能も標準搭載で、スマホの曲を流しながら気軽にセッションできるのも、ピアノを続ける楽しさに繋がります。
スペースの問題でピアノを諦めていた方に、まず試してほしい一台です。
別売りでスタンドも販売されています。
ポチップ
ポチップ
幅×奥行×高さ 132.2 × 23.2 × 10.2 cm 重量 11.2 kg 形状 ポータブルタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 18 スピーカー数 2 鍵盤の素材 樹脂 (スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤) 録音機能 あり (MIDI/オーディオ) 音色変換機能 レイヤー、スプリット、デュエット 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き なし スタンド付き なし (別売) モデリング音源搭載 なし (マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio/MIDI) 椅子付き なし
YAMAHA P-225

世界中で愛されたポータブルピアノP-125の後継機。よりコンパクトでスタイリッシュなデザインに進化し、新開発の「GHC鍵盤」でリアルな演奏感を実現しています。
ヤマハならではの、きらびやかで抜けの良いピアノサウンドが魅力です。
新開発のGHC鍵盤は、コンパクトながらもしっかりとした手応えがあり、強弱のコントロールもしやすい印象です。
ポータブルタイプでありながら4スピーカーを搭載し、音の広がりも良好。自宅での練習から、時には外に持ち出して演奏したいというアクティブな方におすすめです。
ポチップ
幅×奥行×高さ 132.6 × 27.2 × 12.9 cm 重量 11.5 kg 形状 ポータブルタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 24 スピーカー数 4 鍵盤の素材 樹脂 (GHC鍵盤) 録音機能 あり (MIDI) 音色変換機能 デュアル、スプリット、デュオ 自動伴奏機能 あり (リズム20種) ヘッドホン付き なし スタンド付き なし (別売) モデリング音源搭載 なし (ヤマハ CFXサンプリング) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio) 椅子付き なし
KAWAI ES120

持ち運び可能なポータブルタイプながら、カワイが誇る本格的な鍵盤タッチと温かみのあるピアノ音色を実現したモデル。
この価格帯のポータブルピアノとしては、鍵盤の完成度が非常に高いです。カワイ独自の「レスポンシブ・ハンマー・アクション・スタンダード(RHS)鍵盤」は、軽やかでありながらも適度な手応えがあり、特にトリルなどの速いパッセージが弾きやすいのが特徴です。
音色はカワイらしい、優しく丸みのあるサウンド。Bluetoothオーディオ/MIDIに両対応し、専用アプリでの操作性も良好です。
デザインも上品で、タッチの質にこだわりたいけれど、まずはコンパクトなモデルから始めたいという方に最適です。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 130.5 × 28.0 × 15.0 cm |
| 重量 | 12.5 kg |
| 形状 | ポータブルタイプ |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | 192音 |
| 音色数 | 25 |
| スピーカー数 | 2 |
| 鍵盤の素材 | 樹脂 (レスポンシブ・ハンマー・アクション・スタンダード) |
| 録音機能 | あり (MIDI) |
| 音色変換機能 | 情報なし |
| 自動伴奏機能 | あり (リズム100種) |
| ヘッドホン付き | なし |
| スタンド付き | なし (別売) |
| モデリング音源搭載 | なし (HI 88鍵サンプリングピアノ音源) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth Audio/MIDI) |
| 椅子付き | なし |
【予算10万円~15万円】大人の趣味・本格的な練習の第一歩向け
この価格帯は、各社の技術が詰まった最も競争の激しいゾーン。
長く使える一台として、後悔のない選択ができるモデルが揃います。
YAMAHA ARIUS YDP-165

ヤマハの電子ピアノのスタンダードモデルとして、絶大な人気と信頼を誇る一台。レッスンで求められる基本性能を高いレベルで満たしており、多くのピアノ教室で推奨されています。
「グレードハンマー3(GH3)鍵盤」は、3つのセンサーを搭載し、同音連打性に優れています。タッチ感はまさに「ピアノのど真ん中」といった印象で、癖がなく、誰にでも弾きやすいです。ヤマハ最高峰の「CFX」のサンプリング音源は、力強くきらびやかで、練習のモチベーションを高めてくれます 。ハーフペダルにも対応し、表現の幅も十分 。これから本格的にピアノを学ぶお子様や、趣味で再開する大人の方にとって、最も間違いのない選択肢の一つと言えるでしょう。
ポチップ
幅×奥行×高さ 135.7 × 42.2 × 84.9 cm 重量 42.0 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 10 スピーカー数 2 鍵盤の素材 樹脂 (グレードハンマー3(GH3)鍵盤) 録音機能 あり (MIDI) 音色変換機能 デュアル、デュオ 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 なし (ヤマハ CFXサンプリング) スマホ・タブレット連携 あり (有線接続) 椅子付き あり (高低自在椅子)
KAWAI CX302

CN201の後継機種として2025年9月に発売された、カワイの最新スタンダードモデル。
盤、音源、スピーカーを0から創り直した「Grand Emotional Technology」により、本格的なピアノ性能と現代的な使いやすさを両立しています。
グランド・エモーショナル・アクション・スタンダード(GES)鍵盤は、88鍵全てに象牙調白鍵を採用し、しっとりとした指触りと適度な手応えを実現。音域別にウェイテッドされた専用ハンマーと3ハンマーセンサーにより、繊細なタッチコントロールが可能です。
音源にはSK-EXコンクールグランドを88鍵ステレオサンプリングで収録した「Grand Emotional音源 class-S」を搭載し、カワイらしい温かみのある音色が魅力です。
長く続けるつもりの方、本格的なレッスンに通う方におすすめの一台です。
10万円台で本格派の電子ピアノを探している方に、最もバランスの取れた選択肢といえるでしょう。
ポチップ
幅×奥行×高さ 136.0 × 40.5 × 85.5 cm 重量 39.0 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 192音 音色数 15 スピーカー数 2 (12cm×2、40W) 鍵盤の素材 樹脂 (GES鍵盤 + 象牙調白鍵) 録音機能 あり (3曲、最大10,000音) 音色変換機能 レイヤー、スプリット、デュエット (4ハンド) 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き なし スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 Grand Emotional音源 class-S スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth MIDI/Audio) 椅子付き あり
Roland RP701

ピアノとしての基本性能の高さと、デジタルならではの楽しさを両立したエントリーモデル。直感的に使える日本語表示の操作パネルが、初心者やお子様にも安心です 。
ローランド独自の「スーパーナチュラル・ピアノ音源」は、明るく華やかなサウンドです。
最大同時発音数が256音と、この価格帯では頭一つ抜けており、音切れの心配はまずありません。Bluetooth機能が充実しており、専用アプリ「Piano Every Day」を使えば、練習の記録や音当てゲームなど、楽しく続けられる工夫が満載です。ピアノを家族みんなの楽しみにしたい、そんなご家庭にぴったりの一台です。
ポチップ
幅×奥行×高さ 136.6 × 46.3 × 102.7 cm 重量 46.0 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 256音 音色数 324 スピーカー数 2 鍵盤の素材 樹脂 (PHA-4 スタンダード鍵盤) 録音機能 あり (MIDI/オーディオ) 音色変換機能 ツインピアノ 自動伴奏機能 あり (リズム機能) ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 なし (スーパーナチュラル・ピアノ音源) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio/MIDI) 椅子付き あり (専用高低自在椅子)
CASIO CELVIANO AP-470

グランドピアノのように天板が開閉できるユニークな構造を持ち、響きの変化を楽しめるモデル。豊かな音響と本格的な演奏性を備えています。
このモデルの最大の特徴は、本体上部の天板を開けることで、音がより明るく広がりを持つ「リッドシミュレーター」機能です 。これは演奏者にとって、聴覚的にも視覚的にも大きな満足感を与えてくれます。音源も上位モデル譲りの「AiR Grand音源」で、奥行きのある美しい響きがします 。オーケストラの生演奏をバックに演奏できる「コンサートプレイ」機能も搭載しており、一人で壮大な協奏曲を弾く気分を味わえます 。他にはないユニークな機能でピアノを楽しみたい方におすすめです。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 141.7 × 42.7 × 86.1 cm |
| 重量 | 43.4 kg |
| 形状 | キャビネットタイプ |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | 256音 |
| 音色数 | 22 |
| スピーカー数 | 4 |
| 鍵盤の素材 | 樹脂 (3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤II) |
| 録音機能 | あり (MIDI/オーディオ) |
| 音色変換機能 | レイヤー |
| 自動伴奏機能 | なし |
| ヘッドホン付き | あり |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | なし (マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (有線接続) |
| 椅子付き | あり (高低自在椅子) |
【予算15万円~25万円】表現力を追求したい中級者・レッスン上級者向け
この価格帯から、木製鍵盤やハイブリッド鍵盤が選択肢に入り、タッチの質が格段に向上します。
音源やスピーカーもより高度になり、アコースティックピアノとの差がぐっと縮まります。
YAMAHA Clavinova CLP-845

ヤマハ電子ピアノの最高峰ブランド「クラビノーバ」の木製鍵盤搭載モデル。グランドピアノの弾き心地に迫る「グランドタッチ-エス™鍵盤」と、進化した音源技術が、豊かな表現力を引き出します。
白鍵に無垢材を使用した「グランドタッチ-エス™鍵盤」は、樹脂鍵盤とは一線を画す、しっとりとした重みと確かな手応えがあります 。弦や響板の複雑な共鳴を再現する「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)」も搭載され、音の深みとリアリティが格段に向上しています 。まさに「弾き手の意図を音にする」というピアノ演奏の醍醐味を味わえる一台。本気で上達を目指すなら、このクラスへの投資は大きな価値があります。
ポチップ
幅×奥行×高さ 145.0 × 46.0 × 92.7 cm 重量 60 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 256音 音色数 38 スピーカー数 4 鍵盤の素材 木製 (グランドタッチ-エス鍵盤) 録音機能 あり 音色変換機能 デュアル、デュオ 自動伴奏機能 なし ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 あり (グランド・エクスプレッション・モデリング) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth) 椅子付き あり (高低自在椅子)
KAWAI CA401

カワイの木製鍵盤搭載シリーズ「CA」のエントリーモデル。グランドピアノと同じシーソー式の構造を持つ木製鍵盤「グランド・フィール・スタンダード・アクション」を搭載し、リアルな弾き心地を追求しています。
このピアノの魅力は、何と言ってもその鍵盤です。白鍵も黒鍵も木材で作られており、指に吸い付くようなタッチ感は特筆ものです 。鍵盤の支点までの距離を長く取ることで、鍵盤の奥側を弾いたときでもスムーズな演奏が可能。これはグランドピアノの構造に近く、高度な演奏テクニックの練習に非常に有効です。4スピーカーシステムによる豊かな響きも素晴らしく、コストパフォーマンスに優れた本格派モデルとして高く評価できます。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 136.0 × 49.0 × 91.5 cm |
| 重量 | 58.0 kg |
| 形状 | キャビネットタイプ |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | 192音 |
| 音色数 | 19 |
| スピーカー数 | 4 |
| 鍵盤の素材 | 木製 (グランド・フィール・スタンダード・アクション) |
| 録音機能 | あり (MIDI) |
| 音色変換機能 | デュアル、4ハンズ |
| 自動伴奏機能 | なし (コンサートマジック機能あり) |
| ヘッドホン付き | あり |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | なし (PHI音源 88鍵共鳴モデリング) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth Audio/MIDI) |
| 椅子付き | あり (高低自在椅子) |
Roland HP704

木製鍵盤の演奏感と樹脂鍵盤の耐久性を両立した「PHA-50ハイブリッド鍵盤」と、表現力豊かな「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」を搭載した、ローランドの人気モデル。
「PHA-50鍵盤」は、ピアニストからの評価も非常に高い傑作です。木の温かみを感じるタッチでありながら、センターフレームは樹脂製で安定性が高く、メンテナンス性にも優れています。モデリング音源との組み合わせにより、ピアニッシモからフォルテッシモまで、タッチに応じた音色変化が非常に滑らかで、弾き手の感情をダイレクトに音にできます。4つのスピーカーによる「アコースティック・プロジェクション」が生み出す、立体的で臨場感あふれるサウンドも圧巻です。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 137.7 × 46.8 × 111.3 cm |
| 重量 | 59.5 kg |
| 形状 | キャビネットタイプ |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | ピアノ無制限、その他384音 |
| 音色数 | 324 |
| スピーカー数 | 4 |
| 鍵盤の素材 | ハイブリッド (PHA-50鍵盤) |
| 録音機能 | あり (MIDI/オーディオ) |
| 音色変換機能 | デュアル、スプリット、ツインピアノ |
| 自動伴奏機能 | なし |
| ヘッドホン付き | あり |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | あり (スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth Audio/MIDI) |
| 椅子付き | あり (専用高低自在椅子) |
【予算25万円~】最高峰の演奏体験を求める方へ
YAMAHA Clavinova CLP-875

CLP-845からさらに進化した「グランドタッチ™鍵盤」と、迫力の3ウェイ6スピーカーシステムを搭載。グランドピアノに迫る弾き応えと豊かな響きを実現したハイグレードモデルです。
「グランドタッチ™鍵盤」は、支点までの距離がさらに長くなり、よりグランドピアノに近い弾き心地を実現しています 。特に鍵盤の奥側でのコントロール性が高く、複雑な和音も楽に弾きこなせます。低・中・高域をそれぞれ専門のスピーカーで鳴らす6スピーカーシステムは、音の解像度と分離が素晴らしく、まるで目の前でグランドピアノが鳴っているかのような錯覚を覚えるほど。アコースティックピアノのサブとして、一切妥協したくない方に最適な選択です。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 145.0 × 46.5 × 96.7 cm |
| 重量 | 71 kg |
| 形状 | キャビネットタイプ |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | 256音 |
| 音色数 | 38 |
| スピーカー数 | 6 (3ウェイ) |
| 鍵盤の素材 | 木製 (グランドタッチ鍵盤) |
| 録音機能 | あり |
| 音色変換機能 | デュアル、デュオ |
| 自動伴奏機能 | あり (リズム20種) |
| ヘッドホン付き | あり |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | あり (グランド・エクスプレッション・モデリング) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth) |
| 椅子付き | あり (高低自在椅子) |
KAWAI CA901

カワイの最高峰モデル。リアルな木製鍵盤「グランド・フィール・アクションIII」に加え、アコースティックピアノと同様に木の響板を振動させて音を出す「ツインドライブ響板スピーカーシステム」を搭載 。
このモデルは、電子ピアノの常識を覆します。背面の響板が実際に振動することで、音が空気だけでなく、体にも伝わってきます。これは他の電子ピアノでは決して味わえない、アコースティックピアノ特有の「鳴り」そのものです 。鍵盤タッチも最高峰で、まさにグランドピアノを弾いている感覚 。オンキヨーテクノロジーとの共同開発による高音質な再生システムも相まって、電子ピアノで到達しうる一つの極致と言えるでしょう 。
ポチップ
幅×奥行×高さ 145.5 × 47.5 × 101 cm 重量 82.5 kg 形状 キャビネットタイプ 鍵盤数 88鍵 最大同時発音数 256音 音色数 106 スピーカー数 響板 + 6スピーカー 鍵盤の素材 木製 (グランド・フィール・アクションIII) 録音機能 あり (MIDI/オーディオ) 音色変換機能 デュアル、スプリット、4ハンズ 自動伴奏機能 あり (リズム100種) ヘッドホン付き あり スタンド付き あり (一体型) モデリング音源搭載 あり (SK-EXレンダリング音源) スマホ・タブレット連携 あり (Bluetooth Audio/MIDI) 椅子付き あり (高低自在椅子)
Roland LX6

ローランドのホームピアノ最上位シリーズ「LX」のハイスタンダードモデル。最新の「ピアノ・リアリティ・モデリング音源」と、進化した鍵盤、5スピーカーシステムが、理想的なコンサートグランドの響きを空間に創り出します。
LXシリーズのコンセプトは「理想のピアノ体験」。モデリング音源はさらに進化し、音色変化の滑らかさと表現の自由度は他の追随を許しません。5つものスピーカーを緻密に配置した「ピアノ・リアリティ・プロジェクション」は、グランドピアノの複雑な音の放射をシミュレートし、演奏者を豊かな響きで包み込みます。上位モデルLX9に搭載される「鍵盤振動」機能も備え、指先に伝わる微細な振動まで再現する徹底ぶり。テクノロジーでどこまでアコースティックに迫れるか、その答えがここにあります。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 138.3 × 49.3 × 111.8 cm |
| 重量 | 87.0 kg |
| 形状 | キャビネットタイプ |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | ピアノ無制限、その他256音 |
| 音色数 | 324 |
| スピーカー数 | 5 (4.1ch) |
| 鍵盤の素材 | ハイブリッド (ハイブリッド・グランド鍵盤) |
| 録音機能 | あり (MIDI/オーディオ) |
| 音色変換機能 | 情報なし |
| 自動伴奏機能 | なし |
| ヘッドホン付き | なし (ヘッドホンフック付属) |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | あり (ピアノ・リアリティ・モデリング音源) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth Audio/MIDI) |
| 椅子付き | あり (専用高低自在椅子) |
【番外編】デザイン・省スペース重視のおしゃれなモデル
性能はもちろん、インテリアとしての美しさも妥協したくない、という方におすすめの2台です。
Roland Kiyola KF-10

日本を代表する家具メーカー「カリモク家具」とローランドが共同開発した、全く新しいコンセプトの電子ピアノ。天然木を活かした温かみのあるデザインは、まさに"暮らしに溶け込む"一台です 。
電子ピアノとは思えない、美しい家具のような佇まいが最大の魅力です 。しかし、その中身はローランドの上位モデルに匹敵する本格派。「PHA-50ハイブリッド鍵盤」と「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」を搭載し、演奏性にも一切の妥協がありません 。人間工学に基づいて設計された専用の椅子は、長時間の演奏でも疲れにくいと評判です 。ピアノを弾く時間も、弾かない時間も、心豊かにしてくれる特別なピアノです。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 139.6 × 33.7 × 78.2 cm |
| 重量 | 33.0 kg |
| 形状 | キャビネットタイプ (家具調) |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | ピアノ無制限、その他384音 |
| 音色数 | 6 (演奏用) + 265 (再生用) |
| スピーカー数 | 4 |
| 鍵盤の素材 | ハイブリッド (PHA-50鍵盤) |
| 録音機能 | あり |
| 音色変換機能 | 情報なし |
| 自動伴奏機能 | なし |
| ヘッドホン付き | なし (ヘッドホンフック付属) |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | あり (スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth Audio/MIDI) |
| 椅子付き | あり (専用固定椅子) |
CASIO Privia PX-S7000

従来の電子ピアノのイメージを覆す、モダンで洗練されたデザインが特徴のフラッグシップモデル。
どの角度から見ても美しいフォルムと、最新の音響技術を両立させています。
スリムでありながら、木材と樹脂を組み合わせたハイブリッド鍵盤を搭載し、本格的なタッチ感を実現しています。4つのスピーカーを独立駆動させる独自の音響システムは、設置場所(壁際、部屋の中央など)に合わせて最適な音場を創り出すという画期的な機能です 。鮮やかなハーモニアスマスタードのカラーも斬新で、まさに「見せる」ためのピアノ。デザイン性を最優先しつつも、演奏性能は妥協したくないという現代のニーズに見事に応えた一台です。
ポチップ
| 幅×奥行×高さ | 134.0 × 44.9 × 74.1 cm (スタンド使用時) |
| 重量 | 28.1 kg (スタンド使用時) |
| 形状 | キャビネットタイプ (スタイリッシュ) |
| 鍵盤数 | 88鍵 |
| 最大同時発音数 | 256音 |
| 音色数 | 400 |
| スピーカー数 | 8 (4チャンネル) |
| 鍵盤の素材 | ハイブリッド (スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤) |
| 録音機能 | あり (MIDI/オーディオ) |
| 音色変換機能 | レイヤー、スプリット |
| 自動伴奏機能 | なし (アルペジエーター、ドラムパターンあり) |
| ヘッドホン付き | なし |
| スタンド付き | あり (一体型) |
| モデリング音源搭載 | なし (マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR) |
| スマホ・タブレット連携 | あり (Bluetooth Audio/MIDI) |
| 椅子付き | なし |
電子ピアノ購入時のよくある質問(Q&A)
最後に、電子ピアノを購入・設置する際によくある疑問にお答えします。
Q1. 椅子やヘッドホンなど、他に何が必要ですか?
電子ピアノ本体のほかに、快適に演奏するためのアクセサリーをいくつか揃えておくと安心です。
- 高さ調節ができる椅子:正しい姿勢は、正しい奏法の基本です。体格に合わせて高さを変えられるピアノ椅子を用意しましょう。(付属している場合は不要です)
- ヘッドホン:夜間の練習や集合住宅での使用に必須。付属していることも多いですが、音質や装着感にこだわるなら別途購入するのもおすすめです。
- ペダル:ポータブルタイプの電子ピアノで付属していない場合に必要になります。最初はなくても問題ありませんが、演奏曲が増えてきたら揃えるとよいでしょう。
さらに、あると便利なアイテムとしては以下もおすすめです。
- キーカバー:鍵盤蓋のないモデルでは、ホコリの侵入を防ぐのに役立ちます。
- お手入れ用クロス:鍵盤についた指紋や皮脂をやさしく拭き取ります。メガネ拭きなどでも代用可能です。
- 防音・防振マット:集合住宅にお住まいの方には特におすすめ。下階への振動や音の響きを軽減します(詳細はQ3で解説)。
Q2. 電子ピアノでおすすめのヘッドホンはありますか?
電子ピアノで使うヘッドホンは、音楽鑑賞用とは少し選び方のポイントが異なります。
「遅延の少なさ」「音の聴こえ方」「装着感」などを意識して選ぶと失敗しません。
接続方法:遅延の少ない“有線タイプ”がおすすめ
Bluetooth(ワイヤレス)ヘッドホンは便利ですが、音の遅れ(レイテンシー)が発生する場合があります。
弾いた瞬間と音がずれて聴こえると、練習のストレスになることも。
できるだけ有線タイプを選ぶと安心です。
構造は「開放型(オープンエアー)」がおすすめ
ヘッドホンの耳を覆う部分(ハウジング)の構造には2種類あります。
| 開放型 | ハウジングに穴が開いており、音がこもらず自然な広がりが得られます。長時間の練習でも耳が疲れにくく、スピーカーで聴いているのに近い感覚で演奏できるため、電子ピアノの練習に最も適しています |
| 密閉型 | ハウジングが密閉されており、遮音性が高く音漏れが少ないのが特徴。周囲の音を完全にシャットアウトして集中したい場合に適していますが、音がこもりやすく、圧迫感で疲れやすい傾向があります |
装着感と軽さ
長時間の練習を快適に行うため、耳全体を優しく覆う「オーバーイヤー型」で、できるだけ軽量なモデル(200g台以下が目安)を選ぶと良いでしょう。
プラグの形状を確認
電子ピアノのヘッドホン端子は、業務用の音響機器で使われることの多い「6.3mm標準プラグ」が主流です。
一方、一般的なヘッドホンは「3.5mmミニプラグ」なので、そのままでは接続できません。
購入するヘッドホンに6.3mmへの変換プラグが付属しているかを必ず確認しましょう。
ポチップ
Q3. 設置する際に床の補強は必要ですか? 振動対策は?
アコースティックピアノ(約200kg~)と異なり、電子ピアノ(約10kg~90kg)は大人1~2人程度の重さなので、床の構造的な補強は必要ありません。
しかし、それとは別に「振動対策」は非常に重要です。
特にマンションなど集合住宅では、ピアノの音そのものよりも、鍵盤を叩く「打鍵音」やペダルを踏む「ゴトッ」という音が、固体伝播音として床を伝わり、階下の騒音トラブルの原因になりやすいのです。
この対策として、電子ピアノ専用の防振マットを敷くことをおすすめします。
ゴムや特殊な樹脂で作られたこれらのマットは、振動を効果的に吸収し、階下への音の伝わりを大幅に軽減します。
Q4. 電子ピアノの寿命はどのくらい? メンテナンスは必要?
電子ピアノは精密な電子機器であり、その寿命は一般的な家電製品と似ています。
使用頻度や環境にもよりますが、寿命は一般的に10年~15年程度と言われています。
物理的に壊れるというよりは、内部の電子部品の経年劣化が主な原因です。また、メーカーによる部品の保有期間は生産終了後7~8年程度が一般的なため、それを過ぎると修理が困難になる場合があります。
メンテナンス方法
アコースティックピアノのような定期的な調律や調整は不要です。
日常的なお手入れは、柔らかい乾いた布でホコリを優しく拭き取るだけで十分です。シンナーやベンジンなどの化学薬品は、本体の変質やひび割れの原因になるため絶対に使用しないでください
電子ピアノは湿気、熱、直射日光に弱いです。
エアコンの風が直接当たる場所や、窓際の日差しが強い場所、湿気の多い場所は避け、風通しの良い安定した環境に設置することが長持ちの秘訣です。
まとめ
電子ピアノは、ライフスタイルや目的に合わせて幅広い選択肢があります。
大切なのは「どんな環境で、どのようにピアノを楽しみたいか」を明確にすることです。
タッチや音のリアリティ、デザイン、価格など、どの要素を重視するかで最適なモデルは変わります。
また、最近の電子ピアノはアプリ連携やBluetooth機能など、練習をサポートする機能も充実しています。
初心者の方はもちろん、久しぶりにピアノを再開したい方にも、
ぜひ今回ご紹介する厳選モデルの中から、ご自身の演奏スタイルにぴったりの1台を見つけてみてください。
電子ピアノの買い替えをお考えの方

「今使っている電子ピアノから、もっと性能の良いモデルに買い替えたい」
「子どもが成長して、より本格的なタッチのピアノが必要になった」
そんな理由で、この記事にたどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。
新しい電子ピアノを購入する際、今お使いのピアノを買取に出すことで、購入費用の負担を軽減できます。
電子ピアノは家電製品とは異なり、5年、10年経過しても適切にメンテナンスされていれば十分に使用できる楽器です。
そのため中古市場での需要が安定しており、思った以上の価格で買い取ってもらえるケースも少なくありません。
買取サービスを利用すれば
- 重い電子ピアノを自分で運ぶ必要がない(出張買取対応)
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